フェラーリ・ジャパンが日本でも発表した『カリフォルニアT』は、リトラクタブルハードトップとボディサイズは継承しながら、フェラーリ・スタイリング・センターとピニンファリーナにより、デザインの見直しが図られた。
まずフロントデザインについて、フェラーリ極東エリア統括マネージング・ダイレクターのジュゼッペ・カッターネオ氏は、フェラーリの典型的なグリルを採用することで、パワフルでスポーティな雰囲気を醸し出している。さらに、ヘッドライトは滑らかな楔形のデザインとなった」と近年のフェラーリと共通のデザインになったことを話す。
最も特徴的なのはサイドビューだ。「フロントフェンダーからリアにかけては、『250テスタロッサ』の有名なポンツーンフェンダースタイルからインスパイアされており、女性の体のような見事なデザインに仕上がっている」と説明。
リアについては、「水平方向のデザイン要素が織り込まれ、よりスポーティさを際立たせている」と述べる。
カッターネオ氏は、ラゲッジルームについて、「ユーザーはラゲッジスペース容量が増えているので、たとえルーフを格納した状態でも、有効に活用することが出来るだろう。リアシートとラゲッジスペースが一体化(トランクスルー)することが出来るからだ。ゴルフバックのほかスキーなどの長尺物も収納することが可能だ」と、グランドツアラーとして十分資質を備えていることを強調した。