【WEC 開幕戦】トヨタ、新型TS040ハイブリッドでWEC参戦初の1-2フィニッシュ

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WEC開幕戦・シルバーストーン6時間レース
WEC開幕戦・シルバーストーン6時間レース 全 18 枚 拡大写真

4月20日、FIA世界耐久選手権(WEC)第1戦シルバーストーン6時間レースが開催され、トヨタ・レーシングは新型『TS040ハイブリッド』のデビュー戦をWEC参戦初となる、1-2フィニッシュで飾った。

当日は、完全なドライからヘビーウェットコンディションまで、めまぐるしく変わる悪天候。最後は予定されていたチェッカーフラッグの時間まで30分程を残して、豪雨により赤旗が出され、レースはその時点で終了となった。

トヨタ・レーシングは、2台の新型TS040ハイブリッドで参戦。#7はアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴が、#8はアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミがドライブした。

レースはスタート直後から激しい順位争いが繰り広げられたが、ポールポジションからスタートを切った#7のブルツは首位をキープ。#8のブエミも5番手スタートから1周目に3位へと順位を上げた。

2台のTS040ハイブリッドは、雨が降り始める40分過ぎ前後まで、首位争いを展開。雨が降り始めた中での最初のピットインで、#7がウェットタイヤを、#8は溝の無いインターミディエイトタイヤを選択した。

ピットアウト後まもなく雨は小降りとなり、インターミディエイトタイヤを選択した#8のブエミは首位に立つと、4輪駆動ハイブリッドシステムの利点も活かし、後続に大きな差を付けて行った。

#7のブルツは、路面が乾いていく中でウェットタイヤのグリップが低下し、3位に後退して中嶋へとドライバー交代。中嶋は急速に乾いていく路面へ向け、スリックタイヤを選択した。

#7のすぐ後にピットへ向かった#8も同様にスリックタイヤへと交換し、ラピエールに交代。#8が着実に首位を走行する一方で、#7の中嶋は2位へと順位を上げ、レースが折り返しを過ぎた時点で、#7をサラザンへと託した。

その後、セーフティカーが導入されたことで、バトルは一旦中断。2位に1周差をつけて首位を走行していた#8は、このチャンスを活かしてラピエールからデビッドソンへとドライバーチェンジを行った。

レースが残り1時間になるころ、コースは激しい雨に見舞われ、TS040 HYBRIDは2台揃ってウェットタイヤへと交換。ドライバーは#7がサラザンから中嶋へ、#8はデビッドソンからブエミへと交代し、最後の1時間へと臨んだ。

しかし、雨はさらに強さを増し、チェッカーまで残り40分ほどで再びセーフティカーが導入された。数周のセーフティカーランの後、レース続行は不可能な状況と判断され、短縮終了が決定。トヨタ・レーシングのTS040ハイブリッド #8が優勝。#7が2位で続き、チームにとってWEC参戦初となる、1-2フィニッシュで飾った。

シーズンの第2戦となるスパ・フランコルシャン6時間レースは、2週間後の5月3日にベルギーで開催される。

《纐纈敏也@DAYS》

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