英国の高級SUVメーカー、ランドローバーは4月23日、中国で開催中の北京モーターショー14において、新型『レンジローバー ハイブリッド・ロングホイールベース』を初公開した。
新型レンジローバーは2013年秋、欧州でロングホイールベース仕様を追加。ロング版が用意されるのは、1992-1994年の『レンジローバーLSE』以来、20年ぶり。中東や中国、米国など、高級サルーンのロングホイールベース車が好まれる市場へ投入され、顧客のニーズへの対応を図る。
ロングモデルは、標準仕様のレンジローバーに対して、全長をおよそ200mm延長。その多くは、ホイールベースの拡大に充てられた。ランドローバーによると、後席足元の空間は、標準仕様のレンジローバーに対して、186mm増えているという。
また、後席のシートの背もたれは、リクライニングの角度が8度から17度へ拡大。電動サイドドアブラインドやパノラミックサンルーフを標準装備するなど、後席乗員の快適性を高める工夫も凝らされた。
北京モーターショー14で初公開されたのは、同車のハイブリッド仕様。ランドローバー初の市販ハイブリッド車となった『レンジローバー ハイブリッド』、『レンジローバー スポーツハイブリッド』同様、ディーゼルエンジンを核にしたハイブリッドシステムを採用する。
このディーゼルエンジンは、3.0リットルV型6気筒ターボ。組み合わせるモーターは、最大出力47ps、最大トルク17.3kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたトータルの最大出力は、340ps/4000rpm、最大トルクは71.4kgm/1500-3000rpmとパワフル。
モーターは、ZF製の8速ATに直結しており、EVモードでは、最大1.6kmを最高速48km/hで走行可能。ハイブリッドシステムは、リチウムイオンバッテリーとインバーター、モーターを含めて、120kgと軽量に仕上げられた。欧州複合モード燃費15.6km/リットル、CO2排出量169g/kmの環境性能を実現している。