日産自動車の海外向け高級車ブランド、インフィニティが4月20日、中国で開幕した北京モーターショー14で初公開した『Q50オールージュ』の「ランニング(走行可能な)プロトタイプ」。インフィニティが同車の市販化に、前向きな姿勢を見せた。
これは4月20日、北京モーターショー14のプレスカンファレンスにおいて、インフィニティのヨハン・ダ・ネイスン社長が明らかにしたもの。「1月のデトロイト、3月のジュネーブで、Q50オールージュに対する好意的な反応が寄せられたことを受けて、Q50オールージュの(ランニング)プロトタイプ車を製作し、開発を行うことを決定した」と発表している。
Q50オールージュは、新型日産『スカイライン』の海外仕様車、インフィニティ『Q50』をベースにした高性能コンセプトカー。3月のジュネーブモーターショー14では、パワートレインが日産『GT-R』から移植されると公表された。
Q50オールージュのパワートレインは、3.8リットル(排気量3799cc)のV型6気筒ツインターボ。最大出力は568ps、最大トルクは61.2kgmを発生する。トランスミッションは7速。駆動方式は、前後トルクを50対50に配分するフルタイム4WD。0-96km/h加速4秒以下、最高速290km/hというGT-R譲りのパフォーマンスを標榜する。
今回、北京モーターショー14で、インフィニティはQ50オールージュのランニングプロトタイプを初公開。ショーカーからテスト走行が可能なランニングプロトタイプに発展したことで、インフィニティはQ50オールージュの市販の可能性を探るプロジェクトの始動を、公式に発表している。
ただし、現時点では、量産化の最終決定は行われていない。インフィニティは、「Q50オールージュを量産するかどうかの決定については、現在、評価を行っているところ」とコメントしている。