東芝、メキシコ アルタミラ火力発電所向け蒸気タービン2基を受注…既設発電所の更新・改良

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蒸気タービン
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東芝は、スペインのエンジニアリング会社であるイソルクス社から、メキシコ電力庁が機器交換・更新工事を進めているタマウリパス州のアルタミラ火力発電所向けの蒸気タービン2基を受注した。

2016年から順次納入する計画で、同発電所は2017年4月から順次商業運転を開始する予定。

本工事は、当該発電所が従来の石油焚きから石油コークス焚きへと燃料切り替えを実施するのに伴い、蒸気タービン関連機器について更新・改良を行うことで出力向上および高効率化を目指すもの。

今回納入するのは、165MW(メガワット)の蒸気タービン2基およびその周辺制御装置。東芝が1970年代初頭に同発電所に納入した158MWの蒸気タービンと発電機について、技術力と機器信頼性など実績が評価された。

メキシコでは、火力発電が発電設備容量の70%以上を担う主力の発電方式となっており、メキシコ政府発表の2013年-2027年電力戦略計画では、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた複合火力発電所の新規に建設する計画のほか、電力の長期安定供給を目指し、古い石油焚きを中心とした火力発電所の更新が進められるなど、火力発電における燃料源の多様化・高効率化が図られている。

同社は、北米市場で複合火力や石炭火力などで建設中を含めこれまでに90台以上の蒸気タービン発電機を納入している。また、メキシコでは、2006年に運転を開始したバジャドリ火力発電をはじめ、現在建設中のセントロ火力発電所(複合火力発電)のほか、地熱発電所向けなど、合計23台の蒸気タービン発電機の納入実績がある。

《山内 博》

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