大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故が増加傾向…国土交通省が注意喚起

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国土交通省、ホイール・ボルト折損による大型車の車輪脱落事故の発生状況を調査
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国土交通省は、ホイール・ボルト折損による大型車の車輪脱落事故が増加していると発表した。

2013年度の大型車(車両総重量8トン以上のトラック・乗車定員30人以上のバス)のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故の発生状況は、前年度比約3割増の19件と大幅に増加した。大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故の件数は、2004年度の87件をピークに減少傾向が続いてたが、2012年度から増加に転じ、今回2年連続で増加したことになる。

特に、昨年11月以降に13件発生、2月と3月に7件で、うち人身事故2件発生するなど多発している。

2002年度から2013年度までに発生した事故累計は392件で、これを月別の発生状況を見ると2月に63件、3月に55件と、冬から初春の時期に発生が集中している。また、地域別(使用の本拠の位置別)の発生状況を見ると、積雪地域の発生率が高い傾向にある。

2月と3月に発生が多くなる原因の1つとして、10月から12月にかけて夏用タイヤから冬用タイヤに交換する際、ホイール・ボルトとナットの締結不良(締付力不足、誤組、
過締等)があり、ボルトの疲労破壊が進行して数ヶ月後に集中的に折損し、車輪の脱落が発生すると見られる。

大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故は、一度発生するとその影響は甚大なものとなる。

このため、国交省は、適切な車両管理により事故防止を図るよう、大型車の使用者に対して、改めて注意喚起する。

大型車の使用者に対して、規定トルクでのホイール・ナット締付けを確実に行うなど、ホイールの脱着作業を正しく実施することや、適切な車両管理の徹底を要請する。また、日常点検、定期点検の際、ホイール・ナットの脱落・緩みやホイール・ボルトの折損などで異常の有無を重点的に点検するよう要請する。

《レスポンス編集部》

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