【スバル レガシィTW 販売終了】レオーネから一新、スポーツワゴンの新ジャンルを切り開く…初代[写真蔵]

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レガシィツーリングワゴン  Ti 4WD
レガシィツーリングワゴン Ti 4WD 全 46 枚 拡大写真

スバルは、5代目の『レガシィ』を持ってツーリングワゴンの販売を終了することを発表した。セダンとアウトバックの両モデルは次期型レガシィでも引きつづき登場するが、ツーリングワゴン後継の座には6月よりデリバリーが始まる『レヴォーグ』が収まる。

ここでは、1989年の発表以来、日本における「スポーツワゴン」カテゴリーを切り開いたレガシィ25年の歴史をツーリングワゴンを中心に振り返ってみたい。

初代『レガシィ』は、1971年から3代続いた『レオーネ』の後継モデルとして、1989年1月に登場した。

本体寸法は全長4600×全幅1690mm×全高1500mm(ツーリングワゴン)。この5ナンバー枠に収まるサイズはその後3世代にわたり維持された。水平対向エンジン+4WDという機構を引き継ぐが、ブランニューモデルの投入に当たり新開発の「EJ」エンジンを搭載。

エクステリアデザインは、サッシュレスドアや角形ヘッドライトをレオーネから引き継ぎながらも全幅を1660mmから1690mmまで拡大。またDピラーをブラックアウトしてガラス面がリアエンドまで続いているかのような視覚効果を狙っており、これもレガシィのデザインアイデンティティとしてその後のモデルに引き継がれたディテールだ。

当初ラインナップしたNAは1.8リットル(110ps/15.2kgm)と2リットル(150ps/17.5kgm)の2本立て。2リットルモデルにはエアサス搭載モデルも用意された。ワゴンは全車4WDだったが、ベーシックな1.8リットルのMTモデルのみパートタイム式で、それ以外はフルタイム4WDを採用していた。当初ターボモデルはセダン(「RS」)のみのラインナップだったが、その後1989年10月にワゴンにも「GT」として設定された。GTのスペックは200PS/6000rpmと26.5kgm/3600rpmとセダンRSよりも20PSほどデチューンされていたものの、当時200PS級のエンジンを搭載する国産ステーションワゴンはほぼ唯一の存在で、その後のスポーツワゴンブームの牽引役となった。

初代レガシィは1991年6月ににマイナーチェンジされて内外装にリファインが施され、1992年の6月には2.2リットルエンジン(135ps/19.0kgm)を搭載する装備充実モデル「ブライトン220」が新たにラインナップ。パワーは2リットルモデルに劣るがトルクで勝り、上級ワゴンらしくゆとりある走りを提供した。

ワゴンとしてのパッケージングは初代モデル登場の時点でほぼ完成の域に達している。リアサスペンションはストラットだが、左右の張り出しは小さくスクエア。1500mmという高めのルーフと十分な奥行きも相まって、荷室の使い勝手は良好。ドライバー側に若干傾けられたセンターコンソールのスイッチ類も使いやすい。

初代レガシィはその後も様々な特別仕様車を派生しながら1993年10月の2代目登場まで販売され、2代目にバトンタッチした。

《レスポンス編集部》

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