【UDトラックス クオン 改良新型】リニューアルで実測燃費4%アップを実現…改善個所は100か所以上

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新生クオン
新生クオン 全 8 枚 拡大写真

UDトラックスは5月8日、新型『クオン』の販売を開始すると発表した。この発表に合わせ、日本自動車研究所 城里テストコースにて、リニューアルで強化されたアクティブセーフティや燃費改善技術を体験できるプレス向けの試乗会を開催した。

試乗プログラムに先立って行われたプレゼンテーションでは、UDトラックス・グローバルブランド シニアバイスプレジデント ロイック・メリノー氏が「昨年のモーターショーで発表した『クオン・フューエル・デモンストレーター』による燃費10%アップの実現に向けた最初のステップ」とし、新型クオンの実燃費を従来モデルより4%向上させたと発表した。

続いてUDトラックス国内販売事業最高責任者 村上吉弘氏が登壇し、日本国内に60万台あるといわれるトラックすべての燃費が4%改善されると、年間で6億リットルの燃料、850億円の燃料代の節約となり、CO2も150万トン削減できると述べた。

そのための技術として、エンジンの低速トルクの改善、フリクションロスの提言、その他軽量化に加え、アクセル操作やギアチェンジを自動で最適化するソフトクルーズ・コントロール、アクセラレーション・リミッタ、惰性による走行を積極的に活用するエンジンブレーキ ESCOTロールなどを新型に投入している。

プレゼンテーション3人目は、UDトラックス・プロダクトマネジメント 松尾泰造氏。松尾氏は、「新生クオンは、見た目の変更はほとんど行われていませんが、見えない部分では100か所以上、1800以上のパーツが進化しており、主に燃費向上と事業者の生産性向上という実利に直結するリニューアルとなっています」と説明する。

例えば、軽量化は燃費向上によるコストダウンだけでなく、最大積載量の増加につながるという。モデルによる差はあるが、後ろ2軸のCDシリーズで100kg、前後で4軸のCGシリーズで200kg多く積むことができる。レーンキープや衝突軽減ブレーキシステムなど安全性の向上はトラックの稼働率を上げる。

見た目で変わったのはラジエターグリルの形状と新色が追加されたことだそうだ。形状についてはミリ波レーダーの位置をセンターに移動したための変更だ。

なお、UDトラックスが提供する事業者向けのテレマティクスサービスUDISもバージョンアップはされていないが、予防メンテ情報、エコドライブアドバイス、運行管理など現状でサポートされている機能の周知を進めながら、現場のニーズとのマッチングを考えていくとした。その上で、新しいアプリやサービスをリリースしていく戦略だ。

《中尾真二》

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