三菱重工、MI LNGカンパニー通じLNG運搬船を初受注…「さやえんどう」船型の8隻目

船舶 企業動向
次世代型LNG運搬船 さやえんどう
次世代型LNG運搬船 さやえんどう 全 2 枚 拡大写真

三菱重工業は、今治造船と合弁で昨年4月に設立したMI LNGカンパニーを通じて、日本郵船向けのLNG(液化天然ガス)運搬船を受注した。

MI LNGカンパニーが初めて受注したもので、次世代型LNG運搬船として同社が独自に開発した燃費性能に優れる「さやえんどう」船型の8隻目となる。完成・引き渡しは2017年の予定。

今回受注したLNG運搬船は、長さ288.0m、幅48.94m、満水喫水11.5m、総トン数13万8000トン(載貨重量トン数7万5000トン)で、航海速力は19.5ノット。タンク総容積は15万5300立法m(LNG積載可能量は15万3000立法m)で、MI LNGカンパニーからの発注に基づき、同社長崎造船所(長崎市)で建造する。

次世代型LNG運搬船のさやえんどう船型は、球形タンク4基を船体と一体構造の連続タンクカバーで覆うことから名付けられた。船全体の強度と軽量化を両立し、さらに航行中の空気抵抗を大幅に軽減できる。高燃費の主機関を採用することで、燃費性能は従来船と比べ20%以上の改善が可能だという。

同社は、MI LNGカンパニーの初受注を弾みに、今治造船との連携を緊密にして、LNG運搬船の受注拡大に注力したい、としている。

《山内 博》

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