シナノケンシ、メキシコに新生産拠点を建設…北米ビジネス拡大へ

自動車 ビジネス 海外マーケット
メキシコ新生産拠点の立地
メキシコ新生産拠点の立地 全 2 枚 拡大写真

シナノケンシは、来年度下期の量産開始を目途に、精密小型モータの生産拠点としてメキシコ中央部グアナファト州への進出を決定した。

同社がメキシコへ進出する目的は、メキシコに生産拠点を持つ既存顧客の利便性を考え、同じエリアで生産し供給する「地産地消」を高めることと、さらに新規顧客を獲得することによって北米ビジネスを一層拡大させるためとしている。

同社のメキシコ新拠点は、メキシコ中央部グアナファト州を予定し、量産開始の時期は来年度(2015年度)下期を予定している。シナノケンシは、すでに中国広東省と安徽省にそれぞれ生産拠点が擁しているが、NAFTA地域(北米)へ生産拠点を展開するのは初めてだ。

NAFTA地域は関税が有利なため、すでにメキシコでは自動車産業の集積が進んでいる。顧客にとって、メキシコ生産拠点を利用するその他の利点としては、輸送時間の短縮に加えて、時差を考慮する必要がないこと、また中国以外に生産拠点を分散することによるリスク回避などが考えられるという。

同社のメキシコ新生産拠点は、操業開始時点の工場規模としては、延床面積約4000平方m、従業員数80人規模を予定し、当初はおもに車載用モータの生産工場として稼働させる。

当面の目標として、同社は3年後の2018年度には約20億円の売上規模を目指しており、その後も引き続き、欧米の販売子会社と協力して、車載用モータを起点に、市場開拓を進める予定。そして自動車関連業界にとどまらず、各種業界で、メキシコ生産拠点での精密小型モータの受注拡大に注力する。

同社グループとしての生産拠点は、これによって、日本・中国にメキシコを加えた3拠点体制となり、欧米・アジアに広がる販売拠点と結んだグローバルネットワークで、精密モータの新市場開拓を加速させたいとの狙いがある。

《山内 博》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  2. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  3. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  4. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る