【スズキ Vストローム1000 ABS 発表】低速トルクモリモリ、峠でめっぽう強い万能アドベンチャー
モーターサイクル
新型車

今回の導入にあたり、スズキ二輪の濱本英信社長は「Vストローム1000 ABSを国内に導入することで、弊社大型二輪モデルの拡充するとともに、『Vストローム650 ABS』と合わせてVストロームブランドの構築を図りたい」と述べた。
大型アドベンチャーカテゴリは、2012年以降急速にシェアが拡大しており、現在は国内だけでも13%を占めている。
エンジン開発担当者は「スリムな車体レイアウトを実現するために従来型に引き続き90度Vツインエンジンを採用しました。今回はボアアップに加え、トルクの谷間を埋めるために低速トルクを大幅に強化しました。4000rpmという低回転域で最大トルクを発生させ、高回転までスムーズに加速していくエンジンです」とエンジンの特徴を語る。
濱本社長によれば、Vストローム1000は「街中から高速道路、山岳道路まで、長距離ツーリングでの様々なシーンを快適に楽しむことができるスポーツアドベンチャーツアラー」とのこと。
1000ccクラスのアドベンチャーカテゴリは、メジャーな排気量である1200ccクラスと650ccクラスの中間を埋める存在とスズキは捉える。開発キーワードとして「アルペンマイスター」を掲げる同車は、峠道での軽快な操縦性とロングツーリング性能の両立を目指しており、海外市場では好評をもって迎えられている。日本市場での年間販売目標台数は500台と控えめだが、ここ数年で大いに盛り上がっているアドベンチャーカテゴリでどのような存在感を示すか、注目だ。
《阿部哲也》