2014年5月14日、東京・江東区の日本科学未来館では、国際宇宙ステーション188日の滞在を終えた若田光一宇宙飛行士らの搭乗するソユーズ宇宙船TMA-11Mがカザフスタンへ帰還する中継映像のパブリックビューイングが開催された。
日本科学未来館では、午前10時30分からパブリックビューイングを開催。社会科見学の中学生など250人ほどの見学者は、若田光一宇宙飛行士の国際宇宙ステーションでのミッションや生活、搭乗するソユーズ宇宙船、米露5名の宇宙飛行士のリーダーとなったコマンダー任務について解説しながら、カザフスタン、バイコヌール宇宙基地付近の草原に着陸する様子を見守った。
現地カザフスタンは快晴の穏やかな天気で、ソユーズ宇宙船がパラシュートを開いて降下してくる様子はよく捉えられたものの、着地の際の逆噴射が行われる直前にカメラが宇宙船を追い切れなくなってしまった。宇宙船を探す映像と管制室の映像が交互に流れる中、現地カザフスタン午前7時58分(日本時間午前10時58分)、ほぼ予定通りに音声で着陸の確認となった。
着陸の瞬間の映像は見られなかったものの、30分ほど後に着陸場所へ地上班が駆け付け、ソユーズ宇宙船にはしごをかけて中から3人の宇宙飛行士を運び出すまで、見学者は熱心に見守っていた。最初のミハイル・チューリン宇宙飛行士に続いて、2番目に若田光一宇宙飛行士が運び出され、笑顔を見せると小さく歓声が上がった。
フライトサージャントによる健康状態の確認中も終始笑顔で受け答えし、腕をまくり上げて協力するなど元気そうな若田宇宙飛行士の姿に、来場者も安心した様子だ。