登山家・田部井淳子氏、“エベレスト渋滞”に「時代は変わった」

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映画『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』公開記念イベント
映画『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』公開記念イベント 全 11 枚 拡大写真

 エドモント・ヒラリーが1953年に世界最高峰・エベレストに初登頂した時代を描いた、本格山岳ドラマ『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』が、6月28日から全国で公開される。

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 その公開記念イベントが東京・秋葉原で5月16日に行なわれ、女性初のエベレスト登頂を果たした登山家・田部井淳子氏と、エドモンド・ヒラリーの長男であり登山のコンサルタントを行なっているピーター・ヒラリー氏が登壇した。

 「私の父(エドモンド・ヒラリー)は、人生の半分をエベレストに費やした。その父をついで、同エリアの教育や環境についてサポートしている」というピーター氏。「登山によって精神的にも鍛えられた父は、山登りと同じくらい登山家との友情を大切にした。登頂と仲間の絆がイコールで、慈悲心あふれる登山家だった」と当時の印象を語った。

 1975年に女性初のエベレスト登頂に成功した田部井氏は、「1953年にヒラリーさんがエベレスト登頂を達成し、その22年後、私が38人目となる登頂者となった。いまのエベレストは“渋滞対策が登頂のカギ”ともいわれるほど、多くの人たちが登頂を目指している。22年で38人という時代とはまるで違う。時代は変わったと実感した。目指す人が増えれば当然、ゴミやし尿も残る。行きたいと思う人を止められないが、命は何にもかえがたい大事なものということを自覚して登ってほしい」と話した。

 また、田部井氏は映画について「貴重な資料映像と3D映像が見事にマッチしたすばらしい映画。でも、チベットの風景が描かれていないのは唯一残念なところ」とコメント。ピーター氏は、「エベレストへは、カメラマンだけが向かったが、(下山してフィルムをチェックしてみると)何も映っていないことが発覚。標高の高いところで意識がもうろうとしていたのだろう」と撮影時のエピソードについて語っていた。

 映画『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』は、世界各国の登山家がエベレスト初登頂を目指すなか、ヒラリーとテンジンの姿が描かれている。装備トラブルや高山病などの脅威を乗り越え、8848mの登頂を目前にした2人の前に、稜線をふさぐほぼ垂直の岩壁が現れる……、というストーリー。6月28日から、角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開される。

《大野雅人@RBB TODAY》

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