18日午前に実施された全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)第2戦の決勝レース1で、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがポール・トゥ・ウインを達成。自身と星野一義監督率いるインパルにとって約1年9カ月ぶりとなるトップフォーミュラ優勝を果たした。
この日も好天に恵まれた富士スピードウェイは、2レース制の決勝レース1(25周)が10時05分にフォーメーションラップスタートということで、朝から完全な戦闘モード。ピットストップなしの約114km短距離戦なので、1周目のポジション取りがレースの行方をほぼ決定づけることが予想されていたが、「1周してくるまでに後続をスリップストリーム圏外に離したいと思っていた」というポールのオリベイラ(#19 Lenovo TEAM IMPUL/トヨタ)が「良いスタートを切ることができ、良い1周目とすることができた」時点で、やはりレースの趨勢はほぼ決まりだった。そのまま逃げ切って、オリベイラは自身とチーム・インパルにとって2012年フォーミュラ・ニッポン(SFの前身)第5戦もてぎ以来というトップフォーミュラ優勝を飾る。
星野一義監督は久々の優勝記者会見出席となったが、午後にレース2があるため、喜びは控えめ。「JP(オリベイラ)ありがとう。喜びは(ゴール直後に)充分味わったから、今はもう冷静で、次のレースに向けてのことでアタマが一杯」と語っている。「マシンの状態はとても良かった」というオリベイラは、午後のレース2で2番グリッドから連勝を目指す。
決勝レース1の2位は、5番グリッドスタートから1周目に2位まで上がった中嶋一貴(#37 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタ)。スタートは「それほど良くはなかったんですが、自分より前の(オリベイラ以外の)3台のスタートが良くなかったみたいですね」とのこと。「レースペースでJPに離されていたと思うので、レース2に向けてマシンを見直して、準備したいと思います」。一貴はレース2を3番グリッドからスタートする。
決勝レース1の3位には2番グリッドスタートだった開幕戦優勝者ロイック・デュバル(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が入った。以下、4位はアンドレ・ロッテラー(#36 PETRONAS TEAM TOM’S)、5位は国本雄資(#39 P.MU/CERUMO・INGING)で、7位までがトヨタエンジン勢。ホンダ勢のトップは8位のヴィタントニオ・リウッツィ(#11 HP REAL RACING)だった。
決勝レース2は同日午後14時30分にフォーメーションラップスタート。レース1より10周多い35周(約160km)で、ドライタイヤでスタートした場合は4輪タイヤ交換の義務が発生する規則のもとで実施される。レース2のポールスタートはロッテラーだ。