【BMW 4シリーズ グランクーペ 発表】「3」とも「4」とも異なるスタイリングの意味

自動車 ニューモデル 新型車
BMW 4シリーズ グラン クーペ
BMW 4シリーズ グラン クーペ 全 24 枚 拡大写真

5月21日、BMWはミドルクラスの4ドアクーペ『4シリーズ グランクーペ』を発表した。同車の商品コンセプトを「美しいクーペ・スタイリングにドライビング・ダイナミクス、4ドアモデルの機能性の融合」と述べるのはBMWジャパンでプロダクト・マネージャーを務める御舘康成氏。

◆ベストバランスの3シリーズとダイナミックな走りの4シリーズ

ではクーペでありながら4枚のドアを持つ4シリーズ グラン クーペと、同じく4枚のドアを持つ『3シリーズ』ではどのような違いがあるのだろうか。数値から検証してみよう。

4シリーズ グラン クーペのボディサイズは全長4640(Mスポーツは4670)×全幅1825×全高1395mm、ホイールベースは2810mmとなっている。3シリーズと比較すると全長+15mm、全幅+25mm、全高-45mm、ホイールベースは同等の値となっており、アスリートの筋肉のように盛り上がったフェンダーとロー&ワイドなシルエットで、よりスポーティなスタイリングを持っていることがわかる。

ロー&ワイドなスタイリングは走りにも違いを産む。4シリーズではワイドトレッドによりダイナミックな走りにさらに磨きがかかる。御舘氏は「3シリーズのもつホイールベース/トレッド比の1.82という数値は、走りと乗り心地のベストバランスを実現する値で、4ドアセダンの黄金比のようなもの。それに対し4シリーズでは、よりダイレクトなハンドリングを実現するために1.8を切る値になっているのです」と説明する。

◆伸びやかなシルエットに磨きをかけ、機能性も向上

では次に2ドアの『4シリーズ』とではどのような差があるのか。4シリーズ グランクーペでは、ショートオーバーハングとロングノーズのプロポーションはそのままに、ルーフラインを112mm後方に延長。伸びやかなシルエットを実現するとともに、後席のヘッドスペースとラゲッジルームの拡大にも寄与し美しいシルエットと機能性の融合が図られている。ラゲッジルームの容量は35リットル拡大の480リットルだ。

また4シリーズ グランクーペではBピラーをブラックアウト化しているのも特徴である。これはルーフラインを伸びやかなに見せる視覚的効果があり、ボディサイドに引かれたキャラクターラインなど、流れるようなシルエットに見せる小技を散りばめることで御舘氏のいう“美しいクーペ・スタイリング”を実現しているのである。

◆4シリーズは3シリーズの派生だと思って欲しくない

従来3シリーズには、セダンに加え『3シリーズ クーペ』がラインアップにあったのだが、昨年クーペは4シリーズという新しいシリーズへと変わった。これについて御舘氏は「3シリーズには3シリーズのキャラクター、4シリーズには4シリーズのキャラクターがそれぞれある。ディメンジョンを変え、サスペンションセッティングの方向性も変えた。名前が違うのは両車のキャラクターを明確に分ける意図があり、4シリーズは完全に独立したシリーズなのです」とキャラクターの違いを強調する。

《橋本 隆志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. ホンダ『スーパーEV』世界初公開へ、小型EVで「運転の楽しさ」提案
  3. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  4. 日本にはないアバルトの高性能SUV、『パルス アバルト』が大胆イメチェン!
  5. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る