アウディ A7、欧州で大幅改良…4年ぶりに内外装リファイン

自動車 ニューモデル 新型車
アウディ A7 スポーツバック の大幅改良モデル
アウディ A7 スポーツバック の大幅改良モデル 全 9 枚 拡大写真
ドイツの高級車メーカー、アウディは5月22日、『A7スポーツバック』の大幅改良モデルを、欧州で発表した。

A7スポーツバックは2010年に登場。リアゲートを備えた全長5mに迫る大型の5ドアハッチバックだが、アウディは「4ドアクーペ」と呼ぶ。セダンの快適性とアウディのワゴン、「アバント」の機能性を融合したのが同車だ。デビューから約4年を経た今回、初の大幅改良を受けた。

A7スポーツバックの大幅改良モデルでは、内外装をリファイン。外観はバンパー、グリル、前後ライト、マフラーなどのデザインを変更し、新鮮さを醸し出す。インテリアは、レザーやウッド、アルミなどに新素材を採用。シートの色には5色が用意され、さらに高級感を追求する。

フロントには、「マトリックスLEDヘッドライト」をオプション設定。これは2013年秋、フランクフルトモーターショー13で発表された改良新型『A8』に初導入されたもの。ウインカーが内側から外側に向けて、徐々に点灯していく「ダイナミックターンシグナル」は、リア側が標準、フロント側はオプション。

メカニズム面では、欧州で主流のディーゼルに新エンジンを投入。最新世代の「3.0TDI」では、パワーを引き上げつつ、燃費や排出ガス性能などの環境性能を、いっそう高めているのが特徴。

最新世代の3.0TDIでは、ピストンのリングとピンを、抵抗を最小限に抑えるように改良。クランクケースと新設計のシリンダーヘッドが、冷却用ループを隔てる。ターボチャージャーとオイルポンプも改良。自動車用ディーゼルエンジンとしては初めて、NOx触媒コンバーターをDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)とSCRインジェクションと、一体設計することに成功した。

2967ccの排気量を備えた直噴V型6気筒ターボディーゼルは、最大出力は218psと272psの2仕様がある。排出ガス性能は、2014年9月に欧州市場に導入予定のユーロ6に適合。218psのFF駆動の「ウルトラ」仕様では、欧州複合モード燃費21.3km/リットル、CO2排出量122g/kmという大型クーペとしては異例の環境性能を実現している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  4. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  5. メルセデスベンツ、3年間で40車種以上投入へ…次期『Cクラス』は2026年春生産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る