【人とくるまのテクノロジー14】三菱重工が開発中の電動ターボを披露

自動車 ビジネス 企業動向
三菱重工が開発中の電動ターボの試作品
三菱重工が開発中の電動ターボの試作品 全 3 枚 拡大写真

三菱重工と言えば、戦車や大型船舶まで手がける、三菱グループの中でも中核と言える企業だ。「人とくるまのテクノロジー展」では、自動車関連の技術展示を行っていたが、そのブースの中心にあったのはターボチャージャー。クリーンディーゼルやダウンサイジングエンジンなどで、ターボへの注目が集まっているが、三菱重工はターボチャージャーの世界シェアでも3本の指に入ると言われる企業でもある。

【画像全3枚】

軽自動車用の超小型タービンやディーゼル用の可変容量タービンなどに混じって、ちょっと違った形の過給器を発見。何と電動タービンの試作品だ。電動なのでタービンではなく、正確には電動コンプレッサー。ターボのコンプレッサー側を利用して、排気タービンの代わりにモーターで直接コンプレッサーを駆動するものだ。

モーター側をアルミ板で覆っているところなど、手作り感が感じられるのは試作品ならでは。1.2リットルエンジン用にしてはサイズが大きいと感じたが、ターボと比べると回転数を抑えるために大型化しているのだろう。低速域からのブーストの立ち上がりや風量がどれほどなのか、気になるところだが試作品とあって詳しい話は聞けなかった。

かつて海外のベンチャーが排気タービンで発電し、その電力で遠心式コンプレッサーを回すシステムを提案していた。ターボチャージャーと比べてレイアウトの自由度は高いが、それ以外のメリットを生み出せなければ、実用化は難しい。今後の研究開発に期待したいところだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

レスポンス公式TikTok

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「間違いなく正解」新型トヨタ『RAV4』がSNSで話題沸騰! 注目グレードはやはり「GRスポーツ」
  2. ダイハツ『ミゼットX』に大阪バージョンが登場!“ソロキャン”向けの単座仕様に…Japan Mobility Show KANSAI 2025
  3. トヨタがスーパーカー『GR GT』発表、4リットルV8ツインターボで650馬力以上…オールアルミ骨格採用
  4. 初代『NSX』が現代に甦る、ピニンファリーナデザインのスーパーカー「Tensei」発表…伊JAS
  5. 「めっちゃかっけぇ」日産『ティアナ』新型に反響続々! 最新コックピットに15スピーカー付きで約310万円の価格にも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る