JR各社、夏の臨時列車は…『あけぼの』18日間運転、山形新幹線には『とれいゆ』

鉄道 企業動向
JR各社は夏の臨時列車の概要を発表。JR東日本は7月から山形新幹線で、車内に足湯などのあるリゾート列車「とれいゆ」(外観イメージ)を運行する
JR各社は夏の臨時列車の概要を発表。JR東日本は7月から山形新幹線で、車内に足湯などのあるリゾート列車「とれいゆ」(外観イメージ)を運行する 全 3 枚 拡大写真

JR旅客6社はこのほど、夏期(7月~9月)に運転する臨時列車の概要を発表した。新幹線・在来線を合わせ1万2638本を増発。今年3月で定期運行を終えた寝台特急『あけぼの』が18日間運行されるほか、山形新幹線のリゾート列車『とれいゆ つばさ』登場などが注目される。

JR東日本は、7月1日~9月30日の間に新幹線2152本、在来線特急・急行2564本の計4698本を増発。山形新幹線では車内に足湯などを設けた新幹線初のリゾート列車『とれいゆ つばさ』を運転するほか、長野新幹線では3月にデビューした新型車両E7系による『あさま』の臨時列車をお盆期間中(8月8日~17日)に55本運転する。そのほか東北・秋田・山形・上越の各新幹線で各地の夏祭りなどに合わせ臨時列車を運転する。

在来線では、3月のダイヤ改正で定期運行を終えたブルートレイン『あけぼの』が18日間(下り8月1日~18日、上り7月31日~8月17日)運転。また、横須賀色115系とクモユニ143系を連結した大糸線の『懐かしの115系横須賀色』号(7月19・20)、湘南色115系とクモヤ143系を連結した茅野~長野間の『懐かしの115系湘南色』号(7月21日)、中央本線富士見駅の開業110周年記念に合わせ、24系客車を使用した長野~富士見間の『ブルートレイン信州』(9月28日)など、長野支社管内で鉄道ファンの注目を浴びそうな臨時列車がいくつも予定されている。

JR西日本は、山陽新幹線で500系の先頭車車内に「プラレール」のジオラマなどを設けた『プラレールカー』を連結する『こだま』の運行を開始。このほか、お盆期間や3連休などに『のぞみ』1230本、『みずほ』108本、『さくら』58本、『ひかり』72本を増発する。

在来線では、昨年7月の豪雨災害以来不通となっている地福~津和野間が8月中に運転再開される予定の山口線でSL『やまぐち』号を運転。同区間の運転再開後は『やまぐち』号も津和野までの運転を再開する予定という。このほか「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」への来場者を対象とした、新大阪~ユニバーサルシティ間直通の臨時列車を新たに運行。同列車は、7月にUSJにオープンする新エリア「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」をイメージしたラッピング車で運転する。このほか、特急『サンダーバード』や『しらさぎ』など、在来線で期間内に計534本の臨時列車を運転する。

JR東海は、東海道新幹線で期間内に前年同期比2%増の計3万2244本を運転。今春ダイヤ改正からほぼ終日、1時間あたり10本の『のぞみ』を運転できる「のぞみ10本ダイヤ」が導入されたことから、お盆期間や3連休などで利用者の多い時間帯に、1時間に最大10本の『のぞみ』を運転する。在来線では特急『しなの』『ひだ』『南紀』などを増発する。

JR九州は、九州新幹線でお盆期間(8月8日~17日)に毎日1往復の『みずほ』を増発。『さくら』は博多~鹿児島中央間を中心に計121本、『つばめ』は7本を増発する。在来線では同期間内に『かもめ』『ソニック』などの特急列車を計363本増発、250本で増結を行う。

JR北海道は、特急『旭山動物園号』や『SL函館大沼号』『SLニセコ号』といったSL列車、観光客に人気の『くしろ湿原ノロッコ号』『富良野・美瑛ノロッコ号』など臨時列車を計1495本運転する。

JR四国はお盆期間中(8月9日~18日)、特急『しおかぜ』を岡山~松山・宇和島間で8両編成で運転。通常行っている特急『いしづち』との併結は行わず、同列車は高松~宇多津・多度津間の運転となる。特急『しまんと』の一部も、8月12日~15日の間は通常行っている特急『南風』との併結を行わず、高松~宇多津間の運転となる。このほか、瀬戸大橋線、予土線、土讃線でのトロッコ列車運転や、各線で増発、増結を行う。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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