【アルファロメオ 4C 発表】とある指示書からスタートしたエクステリアデザイン

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アルファロメオ・4C
アルファロメオ・4C 全 8 枚 拡大写真

フィアットクライスラージャパンは、7月1日よりアルファロメオ『4C』の発売を開始する。価格は783万円。

「エクステリアデザインは、シャシーや室内空間、エアロダイナミクスなど、クルマの基本スペックが書かれた指示書から始まった」とは、フィアットクライスラーグループアルファロメオエクステリアデザイナーのアレッサンドロ・マッコリーニさんの弁。

その指示書には、「ボディサイズやエンジンなどの機能面を含めたものから、さまざまなレイアウト、エルゴノミクスに関連したもの、エアロダイナミクス目標値などが記載されていた」と話す。

そこから、「我々デザイナーは、この要求をベースに、どうすればこれらの目標を取り入れてデザインが成立するかを検討していった」と述べる。

その目標の一例として、マッコリ―二さんはエルゴノミクスを挙げる。「アメリカ市場にも対応するものという要求があった、つまり、大柄な人でも乗ることが出来るように設計することだ。このようなスポーツカーで、大柄な人もドライビング可能にするのは結構難しかった」という。

もうひとつ、指示書には大きな要求があり、それは、“全長を短くする”というものだった。その理由は、「重量配分を出来るだけクルマの中心に寄せることで、旋回性能などを高くしたかったのだ。人はもとより、出来るだけ全てのものが中心寄りになるようにデザインした」とし、例えば、「ブレーキのキャリパーも室内側に取り付けたほか、さまざまな部品も出来るだけボリュームを小さくして、中央に配分するようにデザインしていった。その結果、前後オーバーハングも非常に短くなった」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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