アルファロメオ『4C』のエクステリアは様々な機能的条件を踏まえながらデザインされた。その中で、「唯一自由なデザインが許された領域はサイドビューだ」と話すのは、フィアットクライスラーグループ、アルファロメオ・エクステリアデザイナーのアレッサンドロ・マッコリーニさん。
サイドビューはエアインテークを境に前後に分かれる。「リアはリアフェンダーにボリュームを与えることによって、パワー自体が後ろ側から出ているように、力がみなぎっているイメージ(ミッドシップレイアウトを表現)を持たせ、その力が、ダイナミックな躍動感として前に向かって変化していくように、エアインテークからフロントフェンダーに抜けていくラインで表現した。後ろのボリュームと前のボリュームとの対比によって全体的な流れが生まれていると思う」と述べる。
マッコリ―二さんは、「フロントのデザインは、技術的な面とデザインとで苦労したが、サイドは運転席とエンジンの位置関係をレイアウト通り、あるいはより近く見せることに苦労した。なぜなら、デザインをスタートする際の指示書に書かれていたレイアウトが素晴らしいものだったので、エクステリアデザインでもその素晴らしさがわかるようにしたかったのだ」と語った。