【マツダ アクセラ 15S 4WD 試乗】セダンらしい実用性や快適性の高さを実感…島崎七生人

試乗記 国産車
マツダ・アクセラ15S 4WD
マツダ・アクセラ15S 4WD 全 9 枚 拡大写真

『アクセラ』には、ガソリンエンジンのベーシックな1.5リットル車にのみ4WD車が設定され、それは、ハッチバックの「スポーツ」だけでなく「セダン」にも用意される。

ちなみに車重は1340kgで「スポーツ」より10kg軽量だ。けれどFFの「15S」がセダン、スポーツとも同数値(1270kg)であることを考慮すれば、4WDでは測定結果上のボディ形状による“僅差”が、たまたま車両重量のカタログ表記上のならわし(数字の1桁は四捨五入で“0”に丸められる)でそうなった…というのが実情だろう。

“アクセラ基準の生活4駆”の実力は、このセダンでも発揮されている。走行中のステアリングの切り始めの自然な手応えや、車重が増したことでフラットな乗り味によりしっとり感が加わっている点など、むしろFF車の上をいくほど。全長が120mm長いセダンボディでも、ハッチバックより動きが緩慢になる気配は感じられず、ワインディングの挙動にもクセがない。1.5リットルエンジン+6速ATの動力性能も必要にして十分だ。

後席座面のクッションの厚み感と前後長が増せばなおいい。とはいえ、ハッチバックの「スポーツ」から乗り換えると、天地に広いリヤウインドが、ハイデッキながら良好な広い後方視界を確保しているのがわかる。ノッチバックセダンらしく、トランク容量がタップリしているのも実用車らしいところだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 中古車の『ヴォクシー』『ノア』をトヨタがカスタム、「URBANATURE」シリーズ初出展へ…東京アウトドアショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る