【運輸システムEXPO14】今の愛車に後付けできる衝突防止補助システム

自動車 ビジネス 企業動向
モービルアイ560は警報の表示などをアイウォッチのほか、アプリをインストールすることでスマホにも表示可能だ
モービルアイ560は警報の表示などをアイウォッチのほか、アプリをインストールすることでスマホにも表示可能だ 全 5 枚 拡大写真

前方の障害物や車両との距離や相対速度から衝突の危険があると判断すると自動的にブレーキをかけてくれる衝突事故軽減装置は、渋滞時の追突事故など注意不足による交通事故を未然に防いでくれる効果が高い。

【画像全5枚】

「衝突事故軽減装置に興味はあるが、今の愛車にもまだ乗り続けたい」そんなオーナーも少なくないのでは。運輸システムEXPOに出展していたジャパン・トゥエンティワンのモービルアイは、自動でブレーキの作動まではしてくれないが、衝突の危険を警告してくれる後付けの衝突防止補助システムだ。

使われているのは、日産の『エクストレイル』や『ノート』、BMW MINIや『i3』にも使われている単眼カメラ型の解析システムだ。どうして単眼カメラだけで前方の車両との距離が分かるのか、その仕組みを説明してもらった。簡単に言えば、水平線と前車のタイヤ接地面との高さから割り出しているらしい。そして自車の車両情報はCANなどで取り入れ、危険を予測してくれるのである。

前方車両と2.7秒以内に衝突の危険があると警告してくれる。単純に車間距離だけでなく、相対速度などで解析した結果なので、自動車メーカーが新車に搭載しているものと精度は変わらない。と言うのも使われているシステムも同じものだからだ。しかも前車との衝突警報だけでなく、歩行者や自転車、オートバイも認識して警報するし、車間距離が短すぎたり、車線を逸脱しそうになっても警報してくれる。

実際に画像処理チップがカメラ画像をどのように認識し、警告を行っているか、液晶モニターでデモを行っていたが、これが実に高度で信頼性も高そうな印象。実は自動車メーカーは、このシステムにも使われているオランダのモービルアイ社のEyeQ2画像処理チップとカメラシステムを購入し、ブレーキと組み合わせているのだ。したがって後付けする場合、装着位置や車両の大きさなどの情報をインプットするため、専門業者によるセットアップが必要なのも、当然のことだ。

価格は12万5000円から(税抜き)と決して安い商品ではないが、後付け出来るメリットを考えれば割高とは言えない。何より1度で衝突事故を回避できれば元は取れるのだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  4. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  5. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る