帝人、自動車用樹脂グレージング技術が「高分子学会賞」

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帝人の自動車用樹脂グレージング技術が、「平成26年度 高分子学会賞」(技術)を受賞した。

受賞した研究題目は、「機能性ポリカーボネートによる自動車用窓の工業化」で、受賞者は帆高寿昌氏、近藤史崇氏、新見亮氏、富樫史博氏、森田夢氏の5氏。

「高分子学会賞」は、高分子学会が主催して、高分子化学および技術の進歩を図るため、独創的かつ優れた業績をあげた会員を対象として、「科学」と「技術」の2種に分けてその功労を顕彰するもの。

同社が受賞したのは「技術」部門で、樹脂窓の課題であった「大型製品の成形」「金属との接着信頼性確保」「耐候性向上による長期信頼性確保」を、樹脂窓に適した素材と、その加工技術を開発することにより解決した点が評価された。

同社のポリカーボネート樹脂「パンライト」は、ガラスの200倍以上の耐衝撃性を持ちながら、重量は1/2と非常に軽く、かつ、高い透明性や耐久性、独自加工技術による低い光学歪みなど、自動車用グレージング部材として適した特性を有している。

同社のパンライトは、既にダイムラー、ポルシェ、シトロエン、ホンダ、日産など、世界中の自動車メーカーにおいて、パノラマルーフやクォーター・ウィンドウ、パーティションウインドウなど、様々な自動車パーツのガラス・金属代替素材として採用されている。

《山内 博》

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