中国系ZTEマレーシアが贈賄容疑、汚職摘発委が捜査

エマージング・マーケット 東南アジア

汚職摘発委員会(MACC)は、大手通信設備・端末メーカーの中国系ZTEマレーシア及びその幹部に対する贈賄容疑で捜査を行ったことを明らかにした。

MACCに告発したのは、国内のある通信会社の上級幹部で、クアラルンプール(KL)市内の高級レストランでZTEのカントリーマネジャーと新たな契約について話し合った。上級幹部は別れ際にZTEの中国国籍のカントリーマネジャーから箱入りのチョコレートを「お土産」として渡された。自宅に戻って箱をあけてみると、チョコレートではなく数万リンギの現金が入っていたので驚き、返還しようとしたが拒否されたため、上司に相談した上でMACCに告発したという。

MACCによると、問題のカントリーマネジャーはすでに出国している。

同通信会社は数年前にZTEと独占契約を結んでいたが、今回の贈賄容疑の件でZTEとの新規契約を再検討すると共に、過去の契約についても見直しを行う方針だ。
ZTEは過去にも何度も贈賄で取り沙汰されており、2008年にはノルウェーのテレノル・グループが新規事業からの半年間のZTEの締め出しを発表している。
(マレー・メイル、6月2日)

伊藤 祐介

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