【日産 スカイライン 200GT-t 発表】エンジン音を電子的にコントロールして省エネする

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走行中は1500回転を超えて付近がもっとも効果が発揮されるという
走行中は1500回転を超えて付近がもっとも効果が発揮されるという 全 5 枚 拡大写真

メルセデスベンツ製2.0リットルターボエンジンを搭載して話題を呼んでいる新型『スカイライン』。見逃せないのが「アクティブ・サウンド・マネジメント(ASM)」の搭載だ。既にフーガにも搭載されてきたが、実はこれ、エンジン音を電子的に作り出す画期的技術なのだ。

機能名を見ると思わず「ノイズキャンセル機能?」と勘違いしそうだだが、実は違う。エンジン音を消すために搭載されたのではなく、逆に電子的な音を加えて設計者が意図するエンジン音を作り出すのがこの機能の役割だ。本来ならエンジン音はエンジンや排気音などが組み合わさって聞こえてくるものだが、耳障りなエンジンノイズを消去し、電子的により積極的にエンジンサウンドを作り出すというものなのだ。

エンジニアはエンジン音をどうチューニングするか、いつも頭を悩ましていると聞く。そのためにエンジンや排気系をチューンしているわけで、それはコストアップの原因にもなる。場合によってはそれが車重に影響を与えないとも限らない。それが、このASMを使えば電子的にエンジン音を作り出すことができ、新型スカイラインに搭載されたドライブモードを切り替えるだけで、好みのエンジン音が出せるようになるってわけだ。

新型スカイラインの場合、このASMは常にONとなっている状態で提供される。車内ではASMが常に効いた状態でエンジン音を聞いていることになるわけで、試乗したハイブリッド車の場合、時としてモーターだけの走行となることもあって効果がイマイチよく分からない。ただ、エンジンがONになった際、乾いた感じの音ではなくシットリとした心地良いサウンドとして聞こえた。この辺りが味付けなのだろうか。

しかし、これを活かす絶好のタイミングが訪れた。新たに追加された2Lターボエンジン搭載車の登場だ。まだ試乗する機会には恵まれていないが、6気筒のハイブリッド車と4気筒のガソリン車では明らかにエンジン音の位置付けが異なるはず。よりスポーティな味付けになっていることは容易に想像ができる。

ノイズキャンセリング技術の進化がエンジン音や排気音までもコントロールできる時代に入ったわけで、これを果たしてヨシとして考えるかは人によって様々だと思う。とはいえ、これが省エネ効果に有効となれば話は別になる。今や電子技術によってもたらされる効果をトータルで評価するのが当たり前となった時代。エンジン音までも思い通りに設定するのが当たり前となるのかもしれない。

《会田肇》

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