絶滅が危惧されているオランウータンが、サラワク州のバタン・アイ国立公園及びランジャク・エンティマウ野生動物保護区とその周辺で生息域が拡大傾向にあるようだ。
野生動物保護学会(WCS)など複数の非政府組織(NGO)の調査によると、保護区に指定されていないウル・スンガイ・メニャンとその周辺に200頭以上が生息しているとみられ、州政府が新たな国立公園指定をめざしている。オランウータン生息域は北西部にさらに拡大される見通しだという。ここはインドネシア領に接しており、道路が通っておらず開発が進んでいない。
隣接するバタン・アイ国立公園では、保護区周辺でオランウータン120頭が発見されたため西側に拡大された。ランジャク・エンティマウ野生動物保護区では65頭がみつかったため、昨年5月に2地区が新たに保護区に組み入れられたという。
(ザ・スター、6月1日)