ヤマト運輸は、6月11日に開業する大型複合ビル「虎ノ門ヒルズ」の物流管理業務を、開業当日より開始すると発表した。
東京・大阪など都市部の大型複合ビルでは、日常的に数十社もの配送業者が搬出入しているため、デベロッパー、ビル管理会社、入居テナント、来館者、周辺地域住民から、施設内の物流効率向上や周辺環境への負荷低減、セキュリティ対策への要望が高まっている。
今回ヤマト運輸は、荷捌き所で各配送業者の納品を受け付け、テナントのニーズに合わせて大型商業施設や高層ビル内の集配を一括して行う「ビル・タウンマネジメントサービス」を提供する。
近隣の物流ターミナルを活用し、ヤマト運輸の荷物を深夜や早朝に一括納品するほか、飲食店への食材納品も24時間受付し、納品業者・テナント双方の納品・配達ニーズに対応する。また、物流管理センターでの納品受付後からテナントへの配達まで、施設内の荷物を一元管理することで、荷物のトレース情報を見える化。さらに施設内の専任スタッフが各テナントのニーズに合わせて集配するなど、イベント開催で配達量が増える際などでも、運営に支障をきたさないよう、物流のマネジメントを行う。