ジャガー・ランドローバージャパンは5日、英国高級車ブランド、ジャガーの新型2ドアスポーツクーペ『Fタイプクーペ』の販売を開始した。東京の英国大使館でおこわれたイベントでは、タレントの土屋アンナさん、モデルの道端アンジェリカさんも登場。Fタイプクーペが持つ「悪っぽさ」と「エレガントさ」を引き立てた。価格は823万円から。
同車は、先行して販売されている2ドアオープンカー「Fタイプ」のクーペ仕様。2013年末に開催された東京モーターショーで、すでにその姿はお披露目されている。約半年を経て、正式に日本導入が発表された。
Fタイプクーペは、オープン版同様、獰猛さと洗練を兼ね備えた高性能スポーツカーとして誕生。ジャガーブランドの中でも「最もダイナミクスに優れ、パフォーマンスを追求した」モデルだという。デザインやコンセプトは、名車とされる1961年発売のジャガー『Eタイプ』や歴代ジャガースポーツの哲学を継承し、最新の技術でこれを再現した。
スーパーチャージャー付き3リットルV6エンジン搭載モデルは最高出力340psと、380ps。最上級モデルの「Fタイプ Rクーペ」は、5リットルV8エンジンにスーパーチャージャーを組み合わせ、550psという凶暴なパワーを持つ。0-96km/h加速(0-60mph加速)は約4.1秒、最高速度は298km/h(186mph)だ。
車体は全てアルミ製。ジャガー独自の技術により高いねじれ剛性を実現し、俊敏かつ安定したスポーツ走行を可能とした。後輪駆動で、トランスミッションはレバーにより操作する8速クイックシフトを搭載している。
価格はFタイプクーペが823万円、Fタイプ Sクーペが1029万円、Fタイプ Rクーペが1286万円。
ジャガーはFタイプクーペのグローバルキャンペーンとして、ハリウッド映画などで英国人が“スマートな”悪役に仕立てあげられることにフォーカス。緻密さ、独自のスタイル、現状に甘んじないキャラクターをFタイプクーペになぞらえ、「悪役」なクルマとして魅力をアピールしている。