ルノー 、ケータハムとの提携を解消…アルピーヌ復活は2016年に独自開発で

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アルピーヌ A110のデビュー50周年を記念したコンセプトカー、ルノー アルピーヌ A110‐50
アルピーヌ A110のデビュー50周年を記念したコンセプトカー、ルノー アルピーヌ A110‐50 全 2 枚 拡大写真

フランスの自動車大手、ルノーは6月10日、英国のケータハムグループとの合弁会社「オートモビル・アルピーヌ・ケータハム」の全株式を取得し、ケータハムグループとのスポーツカー共同開発に向けた提携を解消すると発表した。

2012年11月、ルノーとケータハムグループは、スポーツカーを共同開発することで提携を結ぶと発表。この提携は、ルノー傘下の名門ブランド、「アルピーヌ」の復活と密接な関係があった。アルピーヌ社は1956年、フランスに設立。当初はルノー車を改造してモータースポーツに参戦していた。1962年に発表したアルピーヌ『A110』がラリーで大活躍し、アルピーヌの名は一躍有名に。1973年にはルノーの傘下に入り、現在は「ルノースポール」各車を生産している。

長年、ブランドとしてのアルピーヌは休止状態。しかし、2012年11月、ルノーとケータハムは、スポーツカーを共同開発することで提携。これが、アルピーヌ復活への足がかりとなる。ルノーは少量生産スポーツカーの開発・組み立てに関して豊富なノウハウを持つケータハムの力を借りて、アルピーヌの復活を目指してきた。

具体的には、ルノーの100%子会社であるアルピーヌルノー社の株式の50%を、ケータハムが取得。2013年1月、オートモビル・アルピーヌ・ケータハム社を設立した。そして、新型スポーツカーの開発を進め、フランス・ノルマンディのアルピーヌ・ディエップ工場で、車両を生産する計画だった。

6月10日、ルノーは、英国のケータハムグループとの合弁会社、オートモビル・アルピーヌ・ケータハムの株式のうち、ケータハムグループが保有する50%分を取得し、100%子会社化。ケータハムグループとのスポーツカー共同開発に向けた提携を解消すると発表した。今後は両社の合弁会社の社名から、ケータハムの文字が抜け、「オートモビル・アルピーヌ」となる。

ルノーは、「アルピーヌの新型スポーツカーの独自開発を進め、2016年に発売する」とコメント。一方、ケータハムも、「ケータハムブランド独自のスポーツカーの開発を続行する計画」と説明している。

《森脇稔》

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