市川内閣参事官「官民ITS構想・ロードマップは随時、見直していく必要がある」

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ITSジャパン総会シンポジウム
ITSジャパン総会シンポジウム 全 5 枚 拡大写真

内閣官房情報通信技術総合戦略室の市川類内閣参事官は6月11日に都内で開催されたITSジャパンの総会シンポジウムに登壇し、官民ITS構想・ロードマップについて「ITSは技術がどんどん変わる状況にあり、ロードマップの見直していく必要がある」との考えを示した。

官民ITS構想・ロードマップは政府のIT総合戦略本部が6月3日に決定したもので、市川内閣参事官はその策定にあたった。「もともとITSの目標に関しては、『2020年までに世界一安全な道路社会を構築。2018年を目途に交通事故死者数を2500人以下とする』だけだったが、自動走行車を考えた長期的な目標を策定しようということで『2030年までに、世界一安全で円滑な道路交通社会を構築』とした」と市川内閣参事官は解説する。

このロードマップに向けて2020年までに自動走行システムの実用化・実証を含む世界最先端のITSを構築し、20年以降に自動走行システムに係るイノベーションに関し、世界の中心地となることが掲げられている。

だが市川内閣参事官は「かつてデジタルカメラが商品化された時に画素数が少なくて誰も買い手がいないとか、また高機能携帯は誰が買うんだという議論があった」ことを引き合いに、「今後ITSは技術がどんどん変わる状況にある。色んな議論が本当かということを思いながらやっていくことが重要。今造ったロードマップにこだわるのではなく、今後みなさんといろいろ議論しながら、どうなっていくかということを進めながら、ロードマップの見直し、戦略の見直しをしていきたい」と述べた。

《小松哲也》

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