日本海事協会、ドイツ籍船に対し初の船級付与…ISPS Code の代行権限も取得

船舶 行政
M.V. BREMER FORTUNA号
M.V. BREMER FORTUNA号 全 4 枚 拡大写真
日本海事協会(ClassNK)は11日、ドイツ籍船に対して初めて船級を付与した、と発表した。

今回、日本海事協会が船級を付与した船舶は、ドイツ船主Rord Braren Breederungs GmbH & Co KG が保有する多目的貨物船「M.V. BREMER FORTUNA」。

この船級付与に対する調印式が6月10日にドイツ・ハンブルクにて開催され、Rord Braren Breederungs GmbH & Co KGからはCapt. Rord Braren(Managing Partner)が、日本海事協会からは上田会長が出席した。

同会は2013年2月、ドイツ政府よりSOLAS条約、MARPOL条約、満載喫水線条約及びトン数測度条約に関する代行権限を取得している。これらの国際条約において、ドイツ籍船に対する条約検査及び証書発行の実施が可能となっている。

さらに、同会は、船舶と港湾施設の保安のための国際コード(ISPS Code)に関する代行権限も今般、ドイツ政府より取得し、本件にかかわるセレモニーも前述の調印式に併せて行われた。なお、本セレモニーにはドイツ政府を代表して Mr. Jorg Kaufmann(Head of Department Maritime Shipping)が出席した。

同日、ドイツ籍船に対して初めての船級の付与及び ISPS Code代行権限取得を記念してレセプションも開催された。レセプションでは、今回のドイツ籍船への船級付与及び ISPS Code代行権限取得を機会に、同会のドイツ海事産業に対する一層の貢献に期待の声が多く寄せられた。

同会は、ドイツ国内において1982年にハンブルク事務所、2013年にヴュルツブルク事務所を開設し、船舶検査や舶用品検査などの技術サービスを提供しており、本年4月1日より、検査本部部長をハンブルクに配置し、ドイツをはじめとする欧州地区における技術サービスを更に強化していく、としている。

《山内 博》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ『GLC』新型、インテリア先行公開…史上最大39.1インチディスプレイ採用
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 「本当に世に出るとは」車重わずか1トンで800馬力V12、「超アナログ」スーパーカー…新型車記事ランキング 8月
  4. ホンダ『フリード』がニューレトロに!? ダムドが専用ボディキットのデザインを先行公開 発売は2025年冬
  5. 「ミニプリウスになったな」トヨタ『アクア』改良モデルの「ハンマーヘッド」採用にSNSも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る