フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンは6月12日、フランスのミュルーズ工場を全面的に改修すると発表した。
今回の発表は、PSAプジョーシトロエンとミュルーズ工場の労働組合との会合の場で明らかにされたもの。2020年までに、ミュルーズ工場の生産能力を引き上げるのが、全面改修の狙い。
PSAプジョーシトロエンは今後5年間に、ミュルーズ工場に3億ユーロ(約415億円)以上を投資。工場の設備を刷新し、新型車の生産体制を整える。
中でも、PSAプジョーシトロエンの新世代車台、「EMP2」を採用した新型車の生産準備は、ミュルーズ工場の全面改修の大きな目的。PSAプジョーシトロエンによると、全面改修後のミュルーズ工場では、EMP2ベースの新型2車種を生産するという。
また、生産ラインの統合を進め、生産コストを抑える計画。PSAプジョーシトロエンは2014年4月、2014-2018年の中期経営再生計画、「バック・イン・ザ・レース」を発表。経営再建を加速させている。