イタリアの自動車大手、フィアットは6月15日、取締役会がクライスラーグループとの経営統合と、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)の設立を、正式承認したと発表した。
2014年1月、フィアットがクライスラーグループの全ての株式を取得し、完全子会社化が実現。これを受けて、両社が新しい社名に切り替わった。FCAは、フィアットとクライスラーグループが、経営統合して誕生した新会社(持ち株会社)の社名。
これまで、両社の本社所在地は、フィアットがイタリア、クライスラーグループが米国。経営統合により誕生するFCAでは、本社はイタリアでも、米国でもなく、オランダに登記した。
また、新会社は株式の上場も計画。FCAはニューヨーク証券取引所とミラノ証券取引所へ、早期に上場することを見込む。
フィアットは今後、臨時の株主総会を開催する予定。株主から、FCAの設立に関しての承認を得る方針。