トヨタ、新テレマティクスサービス「T-Connect」を発表…対応ナビも今夏発売

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スマートコミュニティJAPANのトヨタブースでエージェント機能を活用
スマートコミュニティJAPANのトヨタブースでエージェント機能を活用 全 24 枚 拡大写真

トヨタ自動車は6月18日、「G-BOOK」を一新した新テレマティクスサービス「T-Connect」を発表。T-Connect対応ナビゲーションシステムを今夏以降に発売することも明らかにした。

T-Connectの通信サービスは、新開発の音声対話型「エージェント」と、カーナビゲーションにアプリケーションソフトを追加できる「Apps」、従来のG-BOOKで提供している安心安全サービスや情報サービスをまとめた「オンラインケア」から構成される。

「エージェント」は、ナビの目的地設定やニュース情報の検索などができる「音声対話サービス」に加え、走行履歴情報のビッグデータから車の行き先を予測して、そのルート上の事故、渋滞、天候、路面情報、さらに、燃料の残量に応じた給油場所などを先読みして音声で案内する「先読み情報サービス」を提供する。同サービスでは、ユーザーの嗜好を登録しておくと、予測ルート上に存在する好みの店やイベント情報なども紹介する。

「Apps」は、走行データや車両データ等と連動するアプリを、T-Connectナビにダウンロードして利用できるサービス。「T-Connectアプリストア」では、ドライブアシスト(運転支援)、インフォテイメント(情報&娯楽)、コミュニケーション(交流)、ライフサポート(暮し)の4分野で様々なアプリが提供される。また、「TOVA(トーバ)」と呼ぶ、オープンな開発環境を用意。アプリ開発希望者にはソフトウェア開発キットを提供する。開発アプリは、トヨタの認証を経て、T-Connectアプリストアから一般ユーザーへ提供でき、有償アプリ向けの課金システムも適用することができる。

「オンラインケア」では、従来のG-BOOKの緊急通報サービスや渋滞回避ルート案内、地図データ更新等のサービスを継続して提供する。なお、プローブ交通情報サービスでは、今秋より、従来の収集データに加えて、トヨタの物流車両の走行データをリアルタイムに反映させることで、情報密度の拡充を図る。

T-Connectナビでは、これらの通信サービスをより手軽、かつ快適に利用できるよう、Wi-Fiリンク機能を標準装備。スマートフォンや全国20万スポット以上の「au Wi-Fiスポット」を介してトヨタスマートセンターに接続し、各種サービスを利用できる。

また、エージェントやオンラインケアのサービスはスマホからでも利用可能。さらに、T-ConnectナビとT-Connectスマホアプリを併用することで、マイカーの燃費、走行距離、目的地などの走行履歴データ等をスマホで管理できる「マイカーログ」や、車を降りた後でも、最終目的地まで経路案内する「ラストワンマイル」などのサービスを使うことができる。

なお、レクサス車については、T-Connectと同様のサービスを織り込んだ、G-Link新機能対応ナビと車載通信機DCMを標準装備する。また、従来のG-Book、G-Link対応ナビ向けのサービスはこれまで通り継続する。

《纐纈敏也@DAYS》

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