イタリアの自動車大手、フィアットグループは5月16日、5月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は7万1806台。前年同月比は2.9%減と、4か月ぶりに前年実績を下回った。
ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比4.5%減の5万4748台と、4か月ぶりに減少。しかし、『500』シリーズが6.2%増の約1万6000台、『パンダ』が約1万4000台を販売。5月、欧州Aセグメントで31%の市場シェアを確保した。フィアットによると、この2車種の合計シェアは、欧州Aセグメントで最大になるという。とくに『500L』が、9600台以上と牽引役に。前年同月比は34.9%増と、23か月連続で前年実績を上回る。
また、ランチア/クライスラーは、前年同月比2.3%減の7477台と、2か月連続のマイナス。クライスラーグループ傘下のジープは、前年同月比96.7%増の3188台と、5か月連続で前年実績を上回った。一方、アルファロメオは19.2%減の5556台と、前年実績に対して34か月連続のマイナスが続く。
国別の販売実績では、英国とスペイン、ドイツが好調。5月実績の前年同月比は、英国が10.7%増、スペインが16.9%増。ドイツも14.5%増と伸びた。
また、高級スポーツカーのフェラーリとマセラティは5月、欧州で合計771台を売り上げている。