IHI、相馬LNG受入基地向けの地上式LNGタンク1基を受注

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IHIと清水建設は、石油資源開発が計画する相馬LNG受入基地(福島県新地町)向けに地上式23万キロリットルLNG(液化天然ガス)タンク1基の設計・調達・建設業務を受注した。

東北太平洋岸地域への天然ガス安定供給能力を確保するため、相馬港にLNG基地と、既存の新潟・仙台ラインとの接続パイプラインを建設するもの。事業は、震災復興、地元雇用の創出への貢献することから、復興庁より東日本大震災復興特別区域法に基づく復興推進計画に認定されている。

IHIは、1969年に日本初のLNGタンクを東京ガスの根岸工場に納入して以来、世界各地で130基以上の受注実績を持つトップメーカーであり、地上式、地下式等各種タンク型式の開発にも携わってきた。また、LNG受入基地のプラントエンジニアリングの実績も豊富で、現在、同じ東北地方で東北電力向けに新仙台火力発電所のLNG受入基地を建設中。

相馬LNGタンクの建設に向けて、IHIが2012年に開発した大容量LNGタンクの建設工期を大幅に短縮する新工法「J.C.Method」を適用し建設工期を短縮する。この工法の採用は、新仙台火力発電所LNGタンクに引き続き、2例目となる。

一方、清水建設は、1969年に完成した日本初のLNGタンクの建設に携わって以来、地下式、PC地上式両方の形式のタンクについても、建設会社として国内トップシェアを持つ。2013年には横浜市で世界最大25万キロリットルの地下式LNGタンクをIHIと共同で建設した。

現在、今回のタンクと同形式で、国内最大級23万キロリットルのPC地上式LNGタンクを日立港と石狩湾で施工しており、これらの工事で得た知見を今回の設計施工に展開する。

両社はそれぞれ、国内外でLNGタンクを連続で受注しており、今後も世界のエネルギー供給への貢献に向けて、継続的に受注活動を展開していく。

《レスポンス編集部》

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