【ニュル24時間 2014】まもなく決勝スタート…日産、トヨタ、スバルなど日本勢の活躍に期待

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ニュルブルクリンク24時間レース 2014 予選
ニュルブルクリンク24時間レース 2014 予選 全 18 枚 拡大写真

ニュルブルクリンク24時間レースの決勝レースが日本時間の21日23時からスタートする。

舞台となるのはドイツ北西部にあるニュルブルクリンク。ここはF1ドイツGPの舞台となる1周約5.1km「グランプリ・コース」と、各自動車メーカーが新型車の開発テストでよく使用する1周約20.8kmの「北コース(ノルド・シェライフェ)」の2つで構成されているが、今回はそれらを合体させた全長約25kmのコースでレースが行われる。

先週開催されたルマン24時間レースとは異なり市販車ベースで改造されたマシンによって競われるが、特徴は何と言っても参加台数が非常に多いこと。今年も170台を超えるマシンがエントリーし、一つのピットガレージを3~4チームがシェアして週末のレースが進んでいくのも、ニュル24時間ならではの光景だ。それぞれ改造範囲や排気量、エンジンタイプ(ターボか自然吸気か)などを基準に20クラスに分けられ、総合優勝よりも所属するクラスでトップチェッカーを受けられるかが、各チームの大きな目標となる。

今年も日本から多くのチーム・ドライバーが参戦。その中でも総合優勝が狙えるSP9 GT3クラスでは日産『GT-RニスモGT3』勢が好調。現地時間の20日に行われた予選で、80号車の日産 GTアカデミー・チームRJN(ニック・ハイドフェルド/アレックス・バンカム/ルーカス・オルドネス/フローリアン・ストラウス)が総合10位を獲得。日本車初の総合優勝に期待がかかる。同じチームの30号車(ミハエル・クルム/田中哲也/星野一樹/千代勝正)は総合15位を獲得したが、予選中に5グリッド降格ペナルティを受け、決勝は20番グリッドからのスタート。こちらも上位進出の可能性が十分あり、目が離せない。

また人気レーシングゲーム「グランツーリスモ・シリーズ」のプロデューサーも務める山内一典が乗る24号車シュルツ・モータースポーツの日産『GT-RニスモGT3』は、予選中にアクシデントやトラブルに見舞われ満足にタイムアタックができず、30番グリッドからスタートとなった。

ニュル挑戦は今年で8年目となるGAZOO Racingは2台のレクサス『LFA』と1台のトヨタ『86』でエントリー。その中でもトヨタの豊田章男社長が「MORIZO」の名前でエントリーしている48号車『LFA』(木下隆之/石浦宏明/大嶋和也/MORIZO)はSP8クラスで唯一予選最終セッションとなる「TOP30予選」に進出。総合27位からスタートを切る。またエンジン・ボディなどをさらに進化させた実験車両『LFA CodeX』の53号車(飯田章/脇阪寿一/井口卓人)は、僅かの差でTOP30入りを逃したが、SP-PROクラスでは首位の31番グリッドからスタート。こちらも決勝での巻き返しを狙う。86号車の『TOYOTA 86』(影山正彦/佐藤久実/蒲生尚弥)は116番グリッドからスタート。こちらもSP3クラスでの優勝を目指す。

そして、1月に発表された新型『WRX STI』でエントリーし注目を集めているスバルの118号車(吉田寿博/佐々木孝太/マルセル・ラッセー/カルロ・ヴァン・ダム)は、予選終了直前に同じクラスのライバルに逆転されSP3Tクラス2位、総合51位となった。しかしクラストップのアウディTT RSとの差は僅差で逆転は十分に可能。2年ぶりのクラス優勝の期待も高まっており、陣営も気合いが入っている。

今年も各クラスで激しいバトルが予想されるニュル24時間。ゴールは日本時間の22日23時の予定。その時点で日本勢が何位を走ってチェッカーを受けてくれるのか、非常に楽しみだ。

《吉田知弘》

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