インドPSLVロケット、欧州地球観測衛星『SPOT 7』を打ち上げ

宇宙 企業動向
PSLV-C12号機の際の打ち上げ準備
PSLV-C12号機の際の打ち上げ準備 全 1 枚 拡大写真

2014年6月20日、インド宇宙機関ISROは、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース社の開発した欧州の地球観測衛星『SPOT 7』をPSLV-C23ロケットで6月30日午前9時49分(日本時間午後1時19分)に打ち上げると発表した。

PSLVロケットC23号機は、インド・シュリーハリコータのサティシュ・ダワン宇宙センターから、フランスの地球観測衛星SPOTシリーズの最新型で、分解能1.5メートルの光学地球観測衛星「SPOT 7」を打ち上げる。

SPOT衛星シリーズは、2万5000分の1地図の作成を目的とした衛星で、2002年に打ち上げられた「SPOT 5」から2012年打ち上げの「SPOT 6」で分解能は1.5メートルと大幅に向上している。SPOT 7はSPOT 6の同型機で、2機のコンステレーションにより1日に地球上の600万平方キロメートルの範囲を観測するという。

また、気象予報との組み合わせにより、取得した画像の60パーセントでは雲がかかった範囲が10パーセント以下と、クリアな画像を得られるようになっている。

今回のPSLVロケットでは、同時にドイツの「AISAT」(14キログラム)、カナダの「NLS7.1 (CAN-X4)」「 NLS7.2 (CAN-X5)」(各15キログラム)、シンガポールの「VELOX-1」(7キログラム)と4機の超小型衛星を同時に打ち上げる。

6月27日には、ミッション準備評価(MPR)が行われ、打ち上げの最終決定が下される。49時間カウントダウンは6月28日午前8時49分(日本時間午後12時19分)から開始されるという。

《秋山 文野》

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