まずはF・マリノスから導入…アディダスもウェアラブル商戦参入へ

モーターサイクル テクノロジー
アディダスジャパン・アディダスマーケティング事業本部の山下崇氏
アディダスジャパン・アディダスマーケティング事業本部の山下崇氏 全 25 枚 拡大写真

アディダスが展開する『miCoach』シリーズは、アスリートに向けて心拍数を基にリアルタイムにコーチングするウェアラブルデバイスだ。先日、横浜F・マリノスが導入を決めた『miCoach elite』システムなど、ラインナップの拡大も進む。

アディダスがウェアラブル端末となる「miCoach」シリーズで目指すものについて、アディダスジャパン・アディダスマーケティング事業本部の山下崇氏に話を聞いた。

…アディダスが、ウェアラブル端末となる「miCoach」シリーズで目指すもの、ポリシーなどについて聞かせてください。

ただアスリートのために

アディダス山下氏(以下敬称略):アディダスの創業者アドルフ・ダスラーから続いている文化でもありますが、全てのサービスや製品がアスリートのためにあるというのは、世界中で働く社員に叩き込まれた理念です。「miCoach」シリーズに関しても、単純にモノとして面白いだけではなく、アスリートのために開発したものです。

…「miCoach」でサポートするアスリートというのは、プロで活躍するトップアスリートだけではなく、週末に運動を楽しむ一般のアスリートも含まれるのですか?

山下:今、街中で頑張って走っている、ダイエットをしたい女性から、お酒を我慢して走るお父さんを含めて、立派なアスリートだと思います。それを応援し続けるのはスポーツブランドとして、やらなくてはならない使命感があります。

テクノロジーでアスリートを支援する次のフェーズへ

…「miCoach」シリーズにおける狙いはどのようなところにありますか?

山下:狙いは二つあります。一つは、日々進化するテクノロジーやデバイスによって、これまでスポーツブランドが販売していた、アパレル、シューズ、アクセサリー、そういうものだけではアスリートの皆さんをサポートしきれなくなってきた部分があります。新しいサービスやコンテンツ、プログラムを提供していかないと、スポーツブランドとしての役割を果たしていないのではないかとの考えがありました。

もう一つは、マーケティング的な側面として、お客様に製品を買ってもらうだけではなく、継続してサービスを利用してもらう方が、より近く、長くお客様と関係を構築できると考えました。miCoachはウェブサービスを基本としていますので、日々の生活の中でより身近に使って頂けるサービスになっていくことを目指しています。

…新しいソフトウェアやサービスを提供して顧客の心を掴んでいくのは、全世界で展開する取り組みなのでしょうか?

山下:ウェアラブル端末に関して、アディダスとしては2010年頃から始めた取り組みで、全世界的に展開するものです。以前には、ストップウォッチを取り入れたシューズなどもありましたが、製品単発ではなく“ランニング”という大きなカテゴリーにおいてウェアラブルテクノロジーを取り入れてみようと開発が始まっています。

開発体制も、いわゆるOEMではなく自社でおこなっていて、本社には50人近いエンジニアがいます。シューズやアパレルが机の上に並ぶ部署とは違い、基板やバッテリーが並ぶ異色な集団となっています。

【インタビュー】「ウェアラブル技術でスポーツ用品は新しいフェーズへ」アディダス山下崇さん

《文責:椿山和雄 まとめ/構成:土屋篤司@CycleStyle》

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