Google傘下の地球観測ベンチャー、衛星画像ビジネスコンテスト開催

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2014年5月6日に撮影されたスカイサット-1から、フランス・ノルマンディー米軍戦没者墓地の画像。
2014年5月6日に撮影されたスカイサット-1から、フランス・ノルマンディー米軍戦没者墓地の画像。 全 3 枚 拡大写真

民間初の地球観測動画と解像度1メートルの光学画像撮影が可能な地球観測衛星のベンチャー企業、Skybox Imaging(スカイボックス・イメージング)社は、欧州で開催されている地球観測衛星の画像を使ったビジネスプラン提案コンテストに2万ユーロ相当の賞を供与している。

2009年に設立されたスカイボックス・イメージングは、2013年11月に同社初となる地球観測衛星『Skysat(スカイサット)』を打ち上げた。スカイサットは、解像度1メートルの光学観測画像を撮影できるほか、商用衛星では初の90秒間の動画撮影も可能だ。今年からスカイサット2号機以降を順次打ち上げ、最終的に24機の衛星群を構築する。完成すれば、地球上の同一地点を日中の朝9時から午後4時までの時間帯で、1日あたり5~6回撮影し、画像を更新できるようになるという。

2014年6月10日、Googleがスカイボックス・イメージングを取得したことでも話題となった。スカイボックス・イメージングは、欧州で地球観測衛星の画像販売を行うヨーロピアン・スペース・イメージング社と共同で、衛星画像を使ったビジネスプランを募集するコンテスト『THE EUROPEAN SPACE IMAGING & SKYBOX IMAGING HIGH-RES CHALLENGE』を開催している。高解像度で高頻度に更新されるスカイサットの衛星画像を想定し、個人ユーザーや企業向けのビジネスに展開するプランを競う。

衛星画像を使ったサービスの実現可能性や市場の潜在性、法的リスクをどのように検討したか、といった点が審査対象になる。日本を始め世界各国から応募可能で、応募締め切りは7月13日まで。

コンテスト優勝者には、2万ユーロ(日本円で約280万円)相当の衛星画像使用権が贈られ、ビジネスを展開する支援が受けられる。コンテストは、欧州で衛星データ活用ビジネスの拡大を目指して2011年から開始された「コペルニクス マスターズ」(旧:GMES マスターズ)の1部門となる。

《秋山 文野》

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