Google傘下の地球観測ベンチャー、衛星画像ビジネスコンテスト開催
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2009年に設立されたスカイボックス・イメージングは、2013年11月に同社初となる地球観測衛星『Skysat(スカイサット)』を打ち上げた。スカイサットは、解像度1メートルの光学観測画像を撮影できるほか、商用衛星では初の90秒間の動画撮影も可能だ。今年からスカイサット2号機以降を順次打ち上げ、最終的に24機の衛星群を構築する。完成すれば、地球上の同一地点を日中の朝9時から午後4時までの時間帯で、1日あたり5~6回撮影し、画像を更新できるようになるという。
2014年6月10日、Googleがスカイボックス・イメージングを取得したことでも話題となった。スカイボックス・イメージングは、欧州で地球観測衛星の画像販売を行うヨーロピアン・スペース・イメージング社と共同で、衛星画像を使ったビジネスプランを募集するコンテスト『THE EUROPEAN SPACE IMAGING & SKYBOX IMAGING HIGH-RES CHALLENGE』を開催している。高解像度で高頻度に更新されるスカイサットの衛星画像を想定し、個人ユーザーや企業向けのビジネスに展開するプランを競う。
衛星画像を使ったサービスの実現可能性や市場の潜在性、法的リスクをどのように検討したか、といった点が審査対象になる。日本を始め世界各国から応募可能で、応募締め切りは7月13日まで。
コンテスト優勝者には、2万ユーロ(日本円で約280万円)相当の衛星画像使用権が贈られ、ビジネスを展開する支援が受けられる。コンテストは、欧州で衛星データ活用ビジネスの拡大を目指して2011年から開始された「コペルニクス マスターズ」(旧:GMES マスターズ)の1部門となる。
《秋山 文野》