オウンドメディアを標榜する、任天堂自社サイトの試み

モータースポーツ/エンタメ Nintendo
E3 2014で行われた「Nintendo Kids Corner」の様子。会場では、招待された子供たちが宮本茂氏といっしょに最新作を試遊する姿も見られました
E3 2014で行われた「Nintendo Kids Corner」の様子。会場では、招待された子供たちが宮本茂氏といっしょに最新作を試遊する姿も見られました 全 4 枚 拡大写真

6月20日にオープンした、任天堂が自社の最新情報を発信するニュースサイト「ニンテンドーニュース」。元はゲームショップや大手家電量販店などで無料配布されている冊子ですが、このたび同名のWebサイトが誕生。6月25日に初の情報更新がされました。今回はこのニュースサイト誕生の背景に触れてみます。

E3でもキッズ層へのアピールを
 より強固なものに
先に開催されたE3 2014で、NoA(Nintendo of America)は同社初の試みとして子供たちを招待した「Nintendo Kids Corner」を開催しました。任天堂が多くの年少ユーザーを有するのはいうまでもありませんが、業界関係者のみが入場できるE3でさえそうした小さなゲームファンのことを忘れないという姿勢は、これまで以上の意気込みを感じさせます。

すっかりおなじみとなったニンテンドーダイレクトのメイン視聴者層は?
任天堂といえばいまや欠かせないのが「ニンテンドーダイレクト」。任天堂が自社タイトルを含む自社のプラットフォームからリリースされるタイトルの魅力や最新情報を直接発信するコンテンツで、配信されるたびに欠かさず見ているという方もおられるでしょう。

配信後に情報を聞きつけたユーザーたちがやってきて動画の再生数をさらに伸ばす例もありますが、ニンテンドーダイレクトのメイン視聴者層は、本質的には「能動的にゲームの情報を集める気概があるユーザー」であると思われます。前述の年少ユーザーたちにも欠かさず見てもらうには、さらなる一手がほしいところです。

キッズ層にも情報の一次発信を――ニンテンドーニュースが目指すもの
Nintendo Kids Cornerとニンテンドーダイレクト。これらのコンセプトを併せ持ち「子供たちにもより広く最新情報の一時発信を」というコンセプトで生み出されたのがWeb版「ニンテンドーニュース」といえるでしょう。では、年長のゲームファンは楽しめないかというとそうではないのが憎いところで、隔週水曜日に配信されている「ニャニャニャ!ネコマリオタイム」を同サイトからも見ることができたり、他の媒体では公開されていない『マリオメーカー』の最新情報を動画で見られたりと、任天堂タイトルのファンなら年齢を問わず見ごたえのある内容になっています。

今後はニンテンドーダイレクトの告知がここでも掲載されたり、もしかしたら発売中のタイトルの攻略情報などが掲載されたり……などというのもそう遠い話ではないのかもしれません。今年中には開始を予定しているというスマートデバイス向けのサービスとも連携を取れれば、さらなるシナジーが得られるでしょう。ますます地盤を固めていく任天堂の情報一次発信は、今後どこまで広がっていくのでしょうか。それを見る意味でも、「ニンテンドーニュース」はぜひブックマークしておきたいサイトです。

(C)2014 Nintendo

「ニンテンドーニュース」でますます広がる任天堂の情報一次発信戦略

《蚩尤@INSIDE》

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