ボッシュの二輪用ABS、1995年からの歩み…4.5kgから700gへ大幅軽量化

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ボッシュモーターサイクル用スタビリティコントロール
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モーターサイクルの安全性向上のために注力しているボッシュは、1984年にモーターサイクル用のABS開発に着手したという。

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ボッシュ年次総会でそう話すのは、ボッシュシャシーシステムコントロール事業部アクティブセーフティ開発部門長二輪安全システム開発部門長のユルドゥルム・フェウゼイ氏。

「その後、1995年に最初のモーターサイクル用ABSを市場に投入し、日本のメーカーにも提供を始めた。2009年に誕生した、モーターサイクル用ABS、“ジェネレーション9”は、初のモーターサイクル“専用開発”のABS”であった。2013年、モーターサイクル用ABSの生産が累計100万台を突破し、更にモーターサイクル用スタビリティコントロールも発表した」と、安全開発技術の歴史を振り返る。

そもそも、その開発のきっかけは何か。フェウゼイ氏は「世界的に交通事故の死者数が増えており、国連によると、何も手を打たなければ、2020年には、約200万人に近い人たちが交通事故死してしまうと予測。このうち25%がモーターサイクルによる死亡事故で、日本でも昨年は約1000人近くが亡くなってる」と述べ、アクティブセーフティとして、ABSが有効との研究成果から、積極的に開発に取り組んで来たという。

1995年のABSと、2009年のジェネレーション9との違いについて、ボッシュシャシーシステムコントロール事業部営業本部マーケティング部マネージャーのブロック・ウィルコ ゴードンさんは、「1995年のモーターサイクルABSは、乗用車用のABSをベースにしたもので、4.5kgと重く、大型のモーターサイクルにしか搭載出来なかった。しかし、ジェネレーション9は当初からモーターサイクル専用ABSとして開発したので、小型化、軽量化に成功。因みに重さは700gだ」と説明。これにより、どんなモーターサイクルにも搭載が可能になったのだ。

最後にフェウゼイ氏は、「EUでは、2016年以降、125cc以上のモーターサイクル用ABSの義務化が決定している。ぜひ日本においてもモーターサイクル用ABSの義務化のための法整備を求めたい」とコメントした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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