川崎汽船は27日、川崎重工業 坂出工場において 8万2200立方m型LPG船「GALAXY RIVER(ギャラクシー・リバー)」が竣工したと、発表した。
本船は、ジャパンガスエナジーとの中期連続航海傭船契約に基づき川崎汽船が運航し、主に中東を積地とし、日本を始めとする極東地域向けの航路に主に従事にすることになる。
近年のシェール革命により、米国から大量のLPGが輸出され今後も拡大することが想定されているため、パナマ運河拡張を見据えた米国/日本航路への配船においても対応できる最新鋭の設備を備えている。
本船は、全長230.00m、型幅37.20m、型深21.00m、満載喫水11.20mで、載貨重量トン数は5万4081MT、総トン数は4万6885t、貨物タンク容量は8万2391立方mで、船籍はパナマ共和国、船級はNKとなっている。
本船の特長は(1)現在拡張工事中の新パナマ運河の規則に対応したデザインを採用、(2) バラスト水処理装置を搭載し、海洋の環境保全に寄与する船型となっている、(3)低温で液化された石油ガスを積むため、低温収縮を吸収できる防熱された独立型貨物タンクを4区画の船倉内に4基設けている、(4)貨物タンクには、摂氏マイナス46度までの低温液化石油ガスを積み込むことができるように低温用特殊鋼材を使用し、周囲は発泡ウレタンを用いた防熱を施工している点だ。