【ユーロNCAP】シトロエン Cエリーゼ と プジョー 301、3つ星評価にとどまる

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シトロエン CエリーゼのユーロNCAP衝突テスト
シトロエン CエリーゼのユーロNCAP衝突テスト 全 2 枚 拡大写真

フランスの自動車大手、PSAプジョーシトロエンの新興国向け小型セダン、シトロエン『Cエリーゼ』とプジョー『301』。同車が欧州で唯一の公的衝突安全テストにおいて、最高5つ星のところ、3つ星評価にとどまった。

画像:シトロエン CエリーゼのユーロNCAP衝突テスト

これは6月25日、ユーロNCAPコンソーシアムが明らかにしたもの。ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで実施。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で行われる衝突テスト。

2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを採用。評価の割合に応じて、ポイントが配分されるようになった。例えば、最重要視される「成人乗員保護性能」にポイントの50%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」には各20%、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置の有無」には10%を配分する。最高評価の5つ星を獲得するためには、総合評価90ポイント以上が目安とされる。

シトロエンCエリーゼとプジョー301のテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能は、27点と、30点に満たなかった。前面衝突では運転席のダミー人形の胸や大腿部、助手席ダミー人形の左大腿部への傷害レベルが、5段階評価で上から3番目の「MARGINAL」。側面ポール衝突テストでは、ダミー人形への胸への傷害レベルが、5段階評価で最低の「POOR」判定。追突想定テストでも、後席乗員がむち打ちとなる可能性が、最低の「POOR」と、厳しい評価が下された。

また、子ども乗員保護性能は37点。歩行者保護性能は20点、安全補助装置の有無は4点だった。

この結果、シトロエンCエリーゼとプジョー301の合計ポイントは88点。総合評価は最高5つ星のところ、3つ星にとどまった。今回の結果について、ユーロNCAPコンソーシアムは、「側面ポール衝突と後席の追突想定テストが最低評価」と、コメントしている。

《森脇稔》

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