中国・長城汽車のデザインディレクターに日本人が就任

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長城汽車 新R&Dセンター完成予想図
長城汽車 新R&Dセンター完成予想図 全 11 枚 拡大写真

中国の長城汽車は2018年度に向けた生産・販売計画と、その実現に向けた新たな開発体制を発表した。R&D体制の大幅な強化に着手するとともに、その一環としてデザイン・ディレクターに志水俊晴氏を招聘し、すでに就任したという。

長城汽車(グレートウォール)では2018年度に200万台の生産・販売を計画。この目標達成のために開発、生産、販売の各部門の見直しを行っている。とくに開発部門では、先進設備を備えたR&Dセンターを建設中で、2015年夏ごろに完成予定。

同時に「長城汽車」ブランドの確立も大きな課題で、ブランド戦略に沿った商品デザイン開発を最重要項目に挙げている。このため世界各国からデザイナーやエンジニアを招聘。日本からはコンセプトカー開発から量産モデル開発支援までの幅広い経験を持つ志水氏を招いて、すでに活動を開始しているという。

また同時に内外装デザイナーやクレイモデラーをはじめとした各分野の設計開発のスペシャリストを大募集しており、即戦力としてキャリアを積んでほしいとのこと。また、とくに日本人を歓迎したいとのことだ。

長城汽車は大手海外メーカーと合弁事業を展開しない独立系メーカーの大手。とくにピックアップトラックとそれをベースにしたSUVでは、長年にわたって中国ナンバーワンの販売台数を誇っている。

いっぽう乗用モデルに関しては「コピー車ばかり」という印象が強かった。しかし、ここ数年はSUVラインナップをHAVAL(ハーバル)ブランドに集約、乗用モデルのGRET WALL(グレートウォール)ブランドとの明確なキャラクター分けを図るなど、積極的なブランド戦略を進めている。

またハーバルのSUVはダカール・ラリーにも参戦して上位入賞を果たすなど、着実に汚名を返上しつつあると同時に、世界的な知名度を高めつつある。

《古庄 速人》

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