7月1日、昭和シェル石油は、新ハイオクガソリン『Shell V-Power』を発売した。Shell V-Powerは、クリーン&プロテクトをコンセプトに、吸気バルブに蓄積するカーボンなどエンジン性能を低下させる汚れに対して洗浄・保護性能を高めた製品。
Shell V-Powerには、フェラーリとの共同研究で得られた技術が生かされているといい、発表会では、昭和シェルの石油事業COO亀岡剛氏とフェラーリジャパンのリノ・デパオリ社長が登壇し、Shell V-Powerを生み出したフェラーリとシェルの長年におけるパートナーシップについて語られた。
亀岡COOは「我々シェルはフェラーリと約70年にわたりパートナーシップとして共同研究してきました。F1カーでは0.01秒が大切になってきますが、その車が持っている性能をいかに引き出してあげるか、燃料やエンジンオイルの側面から一緒になって開発してきたのがシェルです。現在シェルは50人の研究陣、技術陣をフェラーリチームに投入し、年間2万1000時間を費やし約5000のガソリンのレースデータを作っており、この知見をフルに使って開発されたのがShell V-Powerです」と新商品を紹介。
デパオリ社長からは「フェラーリとシェルの関係は、単なるスポンサーシップだけではない、技術におけるパートナーシップです。フェラーリの1号車にはシェルの燃料が注入され、そのあとF1で勝利を重ね、歴史上最も成功したF1チームとなった。シェルとの独占的な関係により、トラックサイドラボではチームのために燃料やオイルの分析などを提供してくれている」とパートナーシップの歴史が語られた。
加えて、「サーキットにおいて得た技術は、フェラーリがロードカーの開発に役立てているのと同じように、シェルについても同じアプローチがとられ自社の商品の開発に役立てられている。マラネロの工場で作られるすべてのフェラーリにはV-Powerが注入されており、この燃料こそ我々のモデルに最高のパフォーマンスを提供すると信じている」と、長年のパートナーシップに対する信頼感を示した。