マレーシア中小企業の成長推進、プログラム4件を発表 事業登録窓口一本化など

エマージング・マーケット 東南アジア

ナジブ・ラザク首相は4日、中小企業(SME)マスタープランの影響力の大きいプログラム(HIP)4件を発表した。

年間のSMEの成長率を現在の6.3%から9.3%に引き上げることが狙いだ。HIPは通産省とSMEコープの管轄の下で実施される。

4件は▽事業登録やライセンス交付の窓口の一本化▽SME投資プログラム▽輸出強化プログラム(GoEx)▽触媒プログラム--で、向こう数年間に渡り段階的に実施する。事業登録やライセンス交付の窓口を一本化することで、ビジネスコストの低減を図る。

また、投資プログラムを通じてSMEの事業立ち上げなど初期段階の資金提供としての民間セクターからの投資を推進する。「GoEx」プログラムでは国際市場へのSMEのより深い参加を推奨するため輸出を強化する。触媒プログラムでは、毎年数社のSMEを選抜し、年間の売り上げ成長率を20%以上とするために支援をする。

SMEマスタープランは2012年に開始した計画で、国内総生産(GDP)のSMEへの貢献度を2020年までに41%に増やすことを目標としている。政府が発足させたSME発展委員会は、イノベーションや生産性の向上、知識拡大を通じてSMEの成長を促進させるための計画を策定している。

SMEコープはマレーシア技術開発公社(MTDC)が大学やSME、ドイツのフラウンホーファー研究機構、シリムなどと共同で生産性向上やイノベーション推進の取り組みを行う。協力関係を通じてSMEの商品の商業化を支援する。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月5日、ベルナマ通信、7月4日)

千田真理子

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