東京商工リサーチが7月8日に発表した2014年上半期(1-6月)の「主な上場企業 希望・早期退職者募集状況」によると、希望・早期退職者の募集実施を公表した上場企業は21社で、前年同期と比べて半減した。
「アベノミクス」による円安と株価上昇を伴った業績回復で、上場企業の人員削減の動きは影を潜めた。
産業別で最も多かったのは、ルネサスエレクトロニクス、JVCケンウッドなど電気機器の4社だった。市場区分では、東証1部上場が8社、ジャスダック上場が8社、東証2部上場が5社の順だった。
募集人数(募集人数不明の場合は応募人数)の最多は、東京電力の応募1151人。次いで、ルネサスエレクトロニクス(グループ会社を含む)の応募696人、JVCケンウッド(グループ会社を含む)400人、エーザイの応募396人、三菱製紙(グループ会社を含む)200人、マツヤの120人(応募123人)、大陽日酸の100人(応募87人)と続く。募集または応募人数が100人以上は7社(前年同期22社)だった。