後輪が浮いた水没車両、ドア開かず脱出不可能…JAFテスト

自動車 ビジネス 企業動向
JAF・水没車両の脱出テスト
JAF・水没車両の脱出テスト 全 5 枚 拡大写真

JAF(日本自動車連盟)は、集中豪雨による冠水で、車内に閉じ込められる被害が発生していることから、「車両水没」をテーマとするテストを行い、その危険性と脱出方法を検証した動画をホームページに公開した。

テストは、アンダーパスの冠水路に進入し車が停止してしまったことを想定し、後輪が浮いている状態と完全に水没した状態で、セダンの運転席ドアとミニバンの後席スライドドアが開くかどうかを、水深を変えながら検証した。さらに、車内にありそうなもの5点と脱出用ハンマー3点で窓を割ることが可能かどうかをテストし、ドアも窓も開かない場合の脱出方法として適切な道具についても検証した。

検証結果によると、後輪が浮いている状態では、車外の水位が高いためドアに外から強い水圧がかかり開けられなかった。完全に水没している状態では、車内外の水位差が小さくなり、水の抵抗で重たいものの、どちらのドアも開けることができた。

また、窓を割ることができたのは、脱出用ハンマーだけ。ただし、フロントガラスはフィルムが入っているため、脱出用ハンマーでも割ることはできなかった。

JAFでは、大雨の中、冠水路で車が止まってしまった場合、水かさが急激に増えて水没車両から脱出することが困難になることもあるので、安易に冠水路に入らないように呼びかけている。また、万が一、車両が水没した場合、ドアや窓が開かない状況に備えて脱出用ハンマーを車内に常備しておくことを薦めている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  4. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  5. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る