【ヤマハ MT-07 発表】エモーションの要、新開発の2気筒エンジン…設計の根源「クロスプレーンコンセプト」とは

モーターサイクル 新型車
ヤマハ MT-07
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ヤマハ発動機は新型『MT-07』の国内導入を発表。8月20日より販売を開始する。パワーユニットには、新開発の698cc直列2気筒DOHCエンジンを搭載。繊細なスロットルワークを可能とする「クロスプレーンコンセプト」に基づき設計された。

プロジェクトリーダーの白石卓士郎氏は「バイクのわくわく感を演出する基本性能は、加速感、バイクとの一体感、デザイン」と説明。エンジンについては「パワフルさを感じ、かつ扱いきれる素直なエンジン」と述べた。

エンジン開発の前提となった「クロスプレーン」。このコンセプトについて、エンジン開発を担当した小林信氏は「ライダーは、どれくらいの爆発力(トルク)が後輪にかかっているかでスロットル開度を調整します。逆に言えば、この爆発力を感じられなければ、アクセル操作ができません。ピストンの運動や、クランクシャフトなどから発生する慣性力が大きいと、爆発力が鈍ります。この慣性力を除き、ライダーにより爆発力を感じてもらうというのが、クロスプレーンコンセプトという考え方です」と説明する。

続けて小林氏は「MT-07のエンジンは、270度クランクを採用しています。非等間隔のこの角度が最も慣性力を減らせ、爆発力を多く感じ取れます」と語った。

MT-07の兄貴分『MT-09』には、電子制御スロットルが採用されている。しかし、MT-07には非採用だ。小林氏は「電子制御スロットルを排し、スロットルとエンジンをあえて機械的に直結。エンジンの“素”を強調し、バイクとの一体感を、ライダーがより感じ取れるようにしました。とにかく余計なものを排し、シンプルさにこだわった」とコメントした。

このエンジンは車両全体の軽量化にも貢献。小林氏によれば、ヤマハの同クラスに位置するモデル『XJ6』の4気筒エンジンよりも7kg軽量とのこと。ガソリンはレギュラー仕様となる。

《阿部哲也》

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